茨城県桜川市/規模縮小し新庁舎整備の設計変更案を公開、開庁は28年1月予定

2025年7月10日 工事・計画 [5面]

文字サイズ

 茨城県桜川市は設計・施工一括(DB)方式を採用して整備する新庁舎の規模を縮小する。当初RC一部S造4階建て延べ8277平方メートルだった新庁舎を3階建て塔屋付き延べ6681平方メートルにする。構造は未定。新庁舎の開庁は2028年1月を予定している。既存の東庁舎も改修し、29年4月に開庁する見通し。
 9日に設計変更案を公開した。新庁舎1階は多目的スペースを縮小。スロープをなくし、出入り口の向きも変更する。新庁舎4階に配置する予定だった議会エリアは東庁舎3階の執務スペースなどを改修して再整備。全員協議会室と委員会室は新庁舎の会議室を供用で使う。書架は新設せず、利用されていない学校などの公共施設を書庫として活用する考え。
 新庁舎の建設工事(1期工事)の施工は株木建設・大貫工務店・柴建築設計事務所・河野正博建築設計事務所JVが担当する。工事場所は羽田1023ほか(敷地面積1万7325平方メートル)。事業期間は28年10月末まで。
 新庁舎の建設を巡って市は、24年に実施した施工者を決める入札が不調となったことを受け、入札参加者とのヒアリングを実施。市場価格と設計価格との差が埋まらないと判断し、設計を見直すことにした。受発注者間で協議の上、完成図書を設計変更して工期短縮を図る。
 当初設計ではRC一部S造4階建て延べ9343平方メートルの新庁舎となる予定だった。当初の基本・実施設計は佐藤総合計画・柴建築設計事務所・河野正博建築設計事務所JVが手掛けた。