理化学研究所(理研)は22日、「理化学研究所和光地区拡張用地(第1期)新研究棟建築工事」の施工者を120億9890万円(税込み)で大成建設に決めたと公表した。理研和光地区(埼玉県和光市)の南側に隣接する拡張用地に延べ1・9万平方メートル規模の研究施設を新築する建築工事。
関連する通信設備、電力設備、機械設備工事の3件を含め、5月23日に一般競争入札(通信設備以外はWTO対象)を開札。建築工事は同日に落札決定した。通信設備工事は後日落札者を公表する。電力設備、機械設備工事の2件は不落となり、再公告の手続きを検討している。
工事場所は和光地区(広沢2の1)の南側に位置する旧米軍キャンプ朝霞跡地(全体の敷地面積は3万3259平方メートル)。拡張用地とする同跡地には2期に分け、量子コンピューターやAI、バイオ分野などの研究拠点を整備する計画。第1期工事に当たる今回は、RC造地下1階地上4階建て塔屋1階延べ1万8800平方メートルの規模の研究施設を建設する。施設内には大規模なクリーンルームや研究実験室などを設ける。建築工事では仮設工、構造躯体工(土工、杭、コンクリート躯体、鉄骨躯体など)、内・外装仕上げ工、シールド対策工、クリーンルーム内装工、南面外壁発電ルーバー工、昇降機設備工、外構工などを施工する。工期は2029年3月30日まで。
同工事の設計は佐藤総合計画、コンストラクションマネジメント業務(基本計画段階、基本設計段階)は山下PMCが担当した。