凜/東亜建設工業経営管理本部・岡本奈津美さん、SNSで建設業を知るきっかけを

2025年8月4日 人事・動静 [20面]

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 大学2年生の時に東日本大震災が起き、避難所だったさいたまスーパーアリーナで子ども向け教育ボランティアに参加した経験から「衣食住のどれかに関わる仕事がしたい」と、就職活動ではインフラ関連の業界を見て回った。面接の人事担当者や社員の飾らないおおらかな雰囲気が印象に。「この人たちと働けたら楽しそう」と直感を信じた。
 広報を希望していたが最初の配属は経理。その後、経営企画部内で企画課と広報室を兼務し広報専任へ。念願の部署だったが、前任者が産休に入る直前だったため短期間での引き継ぎ。「過去資料を読みあさり、関係部署に協力してもらい、がむしゃらに動いた」。
 今はメディア対応、SNS運用、展示会支援、動画作成、竣工写真の許諾対応など業務は多岐にわたる。「“何でも屋”と思われているかも」と笑うが「とりあえず聞いてみよう」と頼られる存在だ。「企画の立ち上げには説得力や資料作りも求められる。SNS施策も最初は『何それ?』と一度はね返されたが地道に説明して理解を得た」。
 情報収集では意識的にアンテナを張る。「人と話すことでしか得られない情報がある。得た情報は周囲に展開し次につなげる」。広報という仕事は言葉を扱うが「言葉だけでは駄目。行動が伴ってこそ意味がある」。座右の銘は「言葉より行動」。自分の仕事や会社を多くの人に知ってもらいたいという思いが原動力だ。
 (おかもと・なつみ)東亜建設工業経営管理本部コーポレートコミュニケーション部