愛知県蒲郡市/図書館など複合施設基本計画案/DBO方式採用、26年度に事業者公募

2025年9月2日 工事・計画 [8面]

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 愛知県蒲郡市は1日、蒲郡駅周辺に計画している図書館や市民会館などの複合施設「がまごおり『みらいキャンバス』」の基本計画案を公表した。施設は延べ約1万4000平方メートルの規模を想定。事業手法は従来方式に比べDBO(設計・建設・運営)など3方式が優位とし、最も費用削減効果が見込めるDBO方式を導入することを決めた。事業費は約187億円と試算した。2025年度中に基本計画をまとめ26年度に事業者の公募手続きに入る予定。
 がまごおり「みらいキャンバス」は図書館、ホール、生涯学習、子ども・子育て、共創の五つの機能を備えた施設。図書館の収蔵能力は25万冊で、3割を児童図書とする。メインホールは800席程度、多目的ホールは200席程度の規模とする。年間の来場者数は40万人に設定した。建設地はJR・名鉄蒲郡駅の北口側、敷地面積は約1万4600平方メートル。
 事業方式は従来手法のほか6方式を比較検討した。その結果、設計、維持管理、運営を一括発注し別途、工事を発注するDO方式、DBO方式、PFIのBTO(建設・移管・運営)方式に優位性が見られた。3方式の中で最も費用削減効果が高かったのはDB0方式で、VFM(バリュー・フォー・マネー)は約3・5%の削減効果が見込まれると試算した。
 DBO方式を採用した場合の事業費は187億4000万円。内訳は調査・設計・工事監理費が10億1000万円、建設工事費が177億3000万円。
 26年度中に事業者の選定手続きを進め27年度中に事業者を選定する。31年度末の開館を予定している。