三重県四日市市は、JR四日市駅西側(本町ほか)に設置する四日市市大学の基本計画をまとめた。四日市看護医療大学の機能は含めず、公立大学と商業機能、駐車場などが入る延べ約5万1800平方メートルの施設を想定。駅前広場などを含めた工事費は248億~268億円を見込む。基本設計や用地測量、建物補償費積算などの関連予算を9月補正予算に盛り込む予定。順調に進めば2027年度着工、31年度の開学を目指す。
新設する施設は大学(延べ約2万4100平方メートル)、商業(約1万2000平方メートル)、駅前広場(約5400平方メートル)、JR四日市駅駅舎、自由通路、駐車場(延べ約1万4800平方メートル、480台)などで構成する。
大学は大講義室や研究室、教授室、実験関連室、講堂(体育館)、図書館、エントランスホール、産学連携スペース、市民交流スペースなどを備える。
費用は、基本設計が2億8000万円、実施設計が7億5000万円と算出。商業施設や付随する駐車場の整備費は民間事業者が負担し、約105億~115億円を想定する。自由通路の工事費や駅舎を含む鉄道施設の補償費は鉄道事業者が算出中。
事業手法は基本設計を進める中で決める。実施設計と施工を一括発注するDB、DBO(設計・建設・運営)、またはPFIのBTO(建設・移管・運営)方式を候補とする。
7月の基本計画案では、移転を検討する学校法人暁学園四日市看護医療大学(萱生町1200)が入る可能性も示していた。その後協議し、同学園は現在地で引き続き運営すると市に回答した。