きんでんは、兵庫県西宮市にある基幹教育施設「きんでん学園」を大阪府内に移転する。箕面市に6・5ヘクタールの用地を確保。現施設と比較し3倍の広さになる敷地に教育実習棟や宿泊棟、体育館、屋内配電実習棟などを配置し、充実した環境で人財育成により力を注ぐ。2027年度に開所を予定。関電不動産開発が施設を建設し、きんでんが完成後に取得する。
移転先は粟生新家4。24年度に関西電力から取得した。創立80周年記念事業の一環として整備する。配置する施設の総延べ床面積は5万0135平方メートルを計画する。敷地面積は6万5627平方メートル、建築面積は2万4001平方メートル。30年度の完成を予定する地域開放型のグラウンドを合わせると現施設に対して約6倍の規模になる。
きんでん学園は1954年に開設した「技術員養成所」が前身。65年に大阪市内から西宮市へ移転し、81年に現在の施設に建て替えた。グループを含めた技術者、技能者の育成拠点として重要な役割を担い、同社の「必ずやり遂げる精神」を育み、受け継いできた。
同社は今後も「人財を軸とした成長戦略」を推し進める。教育環境の充実で企業のブランド価値を高めるとともに、高度な技術力や高品質な施工を武器に持続的成長を目指す。