関東地方整備局港湾空港部は25日、国土交通省が3月に創設した「カーボンニュートラルポート(CNP)認証」に川崎港コンテナターミナルが選ばれたと発表した。脱炭素化に貢献する高度な設備と機能を持った港湾を評価。同港はLED照明や二酸化炭素(CO2)フリー電力で稼働するガントリークレーンを採用している点で評価を受けた。10月9日に横浜市内で認証の交付式を行う。
CNP認証制度は脱炭素に配慮した取り組みを行っている港湾を1~5段階で評価し、他港にも取り組みを促す目的がある。認証を受けた港湾を利用する荷主や船社、港湾関係者にとっては社会全体にアピールでき、港自体のブランド向上にもつながる。認証は3年間有効という。
川崎港コンテナターミナルでは港湾脱炭素化推進計画の策定に加え、構内照明のLED化などを行っている。再生可能エネルギーを利用して排出量を実質ゼロにするCO2フリー電力で動くインバーター方式のガントリークレーンも導入。水素換装型トランスファークレーンを2基取り入れ、荷役機械の脱炭素化も推進している。
こうした取り組みにより、認証レベルは上から2番目となる「レベル4+」だった。
交付式は横浜第2合同庁舎(中区北仲通5の57)で行う。同港以外に名古屋や大阪、高松、博多の4港も選ばれている。