やずやグループ/福岡市東区に新アリーナ計画/Bプレミア対応、延べ1万4000平米

2025年10月1日 工事・計画 [12面]

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 健康補助食品の通信販売を行うやずやグループ(福岡市南区)は、福岡市東区香椎照葉に新アリーナを建設する計画を発表した。規模はS造4階建て延べ約1万4000平方メートル。同社がスポンサーを務めるバスケットボールBリーグ2部(B2)の「ライジングゼファー福岡」の新たな本拠地として利用するほか、スポーツ大会や展示会などの開催にも対応する。2026年8月の着工、28年12月の完成、29年3月の開業を目指す。
 建設予定地はやずやグループが所有し、JLLリテールマネジメント(東京都千代田区)が運営する複合施設「アイランドアイ」の敷地内。複合施設の西側でライジングゼファーの練習場「アイランドアイコートMIRAIBA」が立地する周辺を建設用地として確保する。
 計画名称は「福岡アリーナ(仮称)」で、やずやグループが民設民営で建設。完成後は同社とJLLリテールマネジメントが共同で運営する。収容人数はバスケットボールの試合開催時で約6000席。幅約200メートル、高さ約8メートルの360度大型ビジョンを設置する。設計者と施工者は未定で、総事業費も精査中としている。
 新アリーナは26年秋に始まるBリーグの新たな最上位カテゴリー「Bリーグ・プレミア」(Bプレミア)の開催基準を満たす施設として計画。5000席以上かつVIP対応のスイートルームなどを備えたアリーナ確保がBプレミアの参入要件となっており、これに対応するため新アリーナには18室のVIPルームを設ける。新アリーナが完成すれば、29年秋からのBプレミア参入が可能となる。
 9月29日に福岡市内で記者会見したやずやグループの矢頭徹社長は「初年度には間に合わなかったものの、これ以上地元を失望させないとの決意で、自ら民設民営のアリーナ建設に踏み出した」と説明し、「福岡の子どもたちや人々に夢と感動を残す拠点としていく」と述べた。