インフロニア・ホールディングス(HD)は9月30日、連結子会社化した三井住友建設の業績目標などを織り込んだ2026年3月期の業績予想と、27年度までの中期経営計画を公表した。5月14日に公表した業績予想(国際会計基準)は、三井住友建設の業績を織り込み、売上高1兆1310億円(前回8963億円)、事業利益773億円(545億円)、営業利益696億円(549億円)、当期利益510億円(334億円)に上方修正した。
中期経営計画の業績目標は、営業利益に金融収支を加えた事業利益が1000億円(700億円)、事業利益に減価償却費を加えたEBITDAが1510億円(前回1100億円)、当期利益が630億円(430億円)。付加価値額は3340億円(総人件費と営業利益、減価償却費、研究開発費など、2250億円)を掲げた。
連結子会社化で工事損失を計上した三井住友建設の建築事業を早期に回復させる。スケールメリットやエンジニアリング力を生かして競争力を強化。コンセッション(公共施設等運営権)など脱請負の拡大や海外展開、金融収支の改善などに力を注ぐ。