長岡天神駅西地区再開発(京都府長岡京市)/整備計画公表まとめる/地権者検討会

2025年10月1日 工事・計画 [10面]

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 ◇総延べ5万平米複合施設に
 阪急長岡天神駅西地区市街地整備事業地権者検討会(京都府長岡京市)は、「西地区整備計画」をまとめた。阪急電鉄長岡天神駅の西地区に、第1種市街地再開発事業で総延べ約5万平方メートルの複合施設や歩行者デッキ、広場などを整備する。敷地北側の複合施設は店舗やオフィス、ホテル、賃貸住宅など、南側は店舗や分譲・賃貸住宅、駐車場などで構成。年度内の準備組合設立に向けて現在準備を進めており、設立後2年程度で事業実施計画案をまとめる予定。着工までは10年程度かかる見通しだ。
 長岡天神駅周辺は、市の都市計画マスタープランで「都心ゾーン」に位置付けられるものの、危険な道路環境や市の玄関口としての魅力不足などの課題を抱える。駅周辺のにぎわいや安全・安心な生活環境の創出を目指し、2023年11月に地権者による検討会が発足。個別面談や意向調査などを踏まえて検討を進め、7月24日に開催された臨時総会で「西地区整備計画」が賛成多数で可決された。
 整備計画によると、敷地の南北に複合施設を整備するとともに、交通広場(約2500平方メートル)や憩い・にぎわい広場(約2200平方メートル)、芝生広場(約500平方メートル)などを設ける。北側施設(敷地面積約3200平方メートル)は店舗やオフィス、ホテル、賃貸住宅で構成し、規模は延べ約1万4400平方メートル。南側(同約6100平方メートル)は延べ約3万6000平方メートルで店舗や分譲住宅、賃貸住宅、立体駐車場などが入る予定。計画の実現に向け、用途地域と高度地区の変更を提案する。
 今後は事業実施計画作成と都市計画手続きをそれぞれ2年程度かけて進める。都市計画決定後、2年半をめどに本組合の設立と事業認可を目指す。