関東整備局/茨城県、神栖市と緊急支援物資輸送訓練/10月9日に波崎漁港で

2025年10月3日 行政・団体 [5面]

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 関東地方整備局と茨城県や同県神栖市の3者は9日、緊急支援物資輸送の合同訓練を波崎漁港で行う。整備局が保有する船舶を使い、物資の受け渡しなどを訓練する。
 大規模地震や豪雨に伴う洪水や土砂災害で陸路が寸断される可能性がある。関東整備局らは海上からの支援を想定し合同で訓練する。内容は鹿島港から波崎漁港までの沿海域航行、船舶の接岸と給水などを予定する。緊急物資は波崎漁港の岸壁(5メートル)に船を接岸した状態で受け渡す。
 物資を運ぶ船舶は港湾業務艇「かしまII」(全長17メートル、約29トン)=写真(報道発表資料から)=を使用する。訓練には石田進神栖市長、関東整備局の黒瀬康夫鹿島港湾・空港整備事務所長らが参加する。場所は波崎新港9624付近。時間は午前11時30分。訓練が中止になった場合は16日に振り替える。
 同局港湾空港部は、災害時に港湾機能を最大限活用する「命とみなとのネットワーク」の取り組みとして合同訓練を展開している。湘南港(神奈川県藤沢市)や葉山港(同葉山町)、名洗港(千葉県銚子市)などで訓練を重ね、災害時の対応力を強化している。