栃木建協/人材確保で取り組み強化/合同企業説明会の参加対象を拡大

2025年10月8日 行政・団体 [5面]

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 栃木県建設業協会(谷黒克守会長)が、人材確保・育成の取り組みを強化している。県内高校生だった「とちぎ建設業合同企業説明会」の参加対象を、次回(2026年3月)から大学生まで広げる方針。6日に開いた関東地方整備局、県との意見交換会で報告した=写真。
 栃木県内では、5月に産学官で構成する「とちぎ建設業魅力向上連絡協議会」(事務局=宇都宮国道事務所)が発足した。次代を担う人材の安定的な採用と育成が目的。1日に2回目の会合を開き、今後取り組む行事などを議論した。
 合同企業説明会は、以前の意見交換会で「単独業種の説明会では限界がある。業界全体の説明会が必要ではないか」という栃木建協の提案を受け、23年にスタートした。24年度は236人が参加。当初は工業高校生が対象だったが、前回から普通科に通う高校生も対象に加えた。栃木建協は県内大学生まで広げ、より多くの人に建設業界への就職を働き掛ける。
 栃木建協青年経営者連合会が主催し、小学生と保護者を対象にした仕事体験イベント「建FES GO!」も23年から開催している。今年は25日に宇都宮市の道場宿緑地公園で開く。▽レンガでアーチ橋を作ってみよう!▽建設会社の社長になろう!▽高いところから構造物を点検しよう-など11のコーナーを用意。子どもたちに建設業の役割や働く楽しさを知ってもらう。
 栃木建協は意見交換会で「女性部会」の設立を検討しているとも説明。スケジュールなどは未定だが、先行している茨城建協の「建女ひばり会」などを参考に議論を深める。