大林組とJFEエンジニアリングは、両社が参画するJVがインドネシア・ジャカルタで下水処理場の建設工事を受注したと28日発表した。受注金額は約160億円。同国公共事業省が政府開発援助(ODA)で行うジャカルタ下水整備計画のうち、最も人口密度が高い第6工区で下水処理場を整備する。同じJVが2023年に第1工区の下水処理場も受注しており、段階的な下水道整備で現地の生活環境改善を目指す。
計画ではジャカルタ全域を15の工区に分け、下水道を整備していく。今回受注した第6工区の処理場は、日量4万7500立方メートルの処理水量を確保する。活性汚泥とともに微生物を付着させた固定化担体を投入して窒素を取り除く処理方法で、タンク内の微生物濃度を高く保つ。ケーソンを自重で沈設させるニューマチックケーソン工法を採用している。工期は26年2月~29年6月。
施工者のJVには大林組とJFEエンジのほか、現地企業のウィジャヤ・カリヤ・ペルセロとジャヤ・コンストラクシ・マンガラ・プラタマが参画している。大林組とウィジャヤ社が土木、JFEエンジとジャヤ社が機電の各工事を担う。
工事監理業務は▽オリエンタルコンサルタンツグローバル▽日本工営▽ウィラマ・カリヤ▽アルコニン・マンガラ・プラタマ▽ウィジャヤ・グラハ・アサナ-で構成するJVが担当している。









