日本橋室町一丁目再開発/大林組でA街区の既存建物解体/組合

2025年11月7日 工事・計画 [4面]

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 東京都中央区の日本橋室町1丁目エリアで、再開発に向けた既存施設の解体が12月に始まる。施工は大林組。対象の建物はエリア内の一部街区にあり、商業ビルや個人宅などを含め26棟総延べ約2・9万平方メートルに達する。工期は12月1日~2027年12月31日を予定している。
 解体工事を行う区域は中央区日本橋室町1の5の1ほか。「日本橋室町一丁目地区市街地再開発組合」が再開発事業を計画している。参加組合員として三井不動産が参画している。
 日本橋室町1丁目の再開発は、国道4号(中央通り)を挟んで日本橋三越本店の対面に位置するAと、日本橋川に面するB~Dの4街区に分けて行う。
 A街区にある建物群を解体する。跡地にはSRC・RC・S造地下4階地上34階建て塔屋2階延べ約11万6100平方メートルのビルを建設する。外国人を含め多様なニーズに応えるオフィスや店舗、住居などを配置する。
 街区の中央を東西に横切る区道145号(むろまち小路)と同じ位置にゲート空間を構築。幅約8メートルの歩行者専用通路として、街区の西側を通る中央通りから人を呼び込む。建設するビルの工期は5月時点で26年8月末~32年3月末を予定していた。
 日本橋付近では上空を通る首都高速道路の地下化工事が進んでいる。B~D街区にある一部の空き地は現在、施工ヤードなどとして使っている。
 A街区の整備後に既存建物を解体。B街区はS・W造3階建て延べ約590平方メートルの建物を建てる。店舗や住宅を入れ、遊歩道も整備する。C、D街区にはそれぞれ平屋20平方メートルの防災用の倉庫を造る。再開発事業全体の事業費は5月時点で1585億2500万円を計画している。