東京都が神田川に大規模調節池を整備する。約31万立方メートル、標準的な25メートルプール約820杯分の雨水を一時的にため込み、都心部の治水安全度を高める。場所は高戸橋(新宿区西早稲田3)~駒塚橋(文京区目白台1)付近を想定。地下トンネルにする方針で整備ルートや立坑の場所、主要施設の概要・配置、概算工事費、スケジュールなどを詰める。
都財務局は、18日に関連業務として「神田川における調節池基礎調査委託(その5)」業務の希望型指名競争入札を公告した。参加申請を21日まで電子入札システムで受け付ける。12月2日の指名通知を経て、同10日に開札する。都入札参加資格に営業種目「土木・水系関係調査業務」取扱品目「河川・水理調査」で登録されているA等級認定者が参加できる。履行期限は2026年3月13日。
地下トンネル式で約30・9万立方メートルの大型調節池を設け、気候変動を踏まえた年超過確率20分の1の豪雨に対応する。ルートは過去の検討業務で候補とした案に4案程度を加え、ピーク流量カット量や貯留量を加味して検討する。立坑は4カ所程度を設ける。
ケースごとに取排水施設、換気施設、監視制御施設などの諸元、配置などを整理。施工性や周辺環境、関係法令などを考慮して概略検討を行い施工計画、概略事業費、スケジュール案などをまとめる予定だ。








