東京・品川区/新総合庁舎が起工/施工は東急建設JV

2025年11月20日 行事 [4面]

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 東京・品川区は「品川区新総合庁舎整備工事」に着手した。建物は地下SRC・地上S一部RC造地下2階地上14階建て延べ6万0779平方メートルの規模。基本・実施設計は日建設計。三菱地所設計がコンストラクションマネジメント(CM)業務を担当し、東急建設・大本組・法月建設・仲岡建設・加地建設JVらが施工する。総工費は685億円を見込み、2029年6月29日の竣工、同9月の開庁を目指す。
 19日に現地で起工式を開いた。森澤恭子区長や工事関係者ら約70人が出席。神事では森澤区長や区議会の渡辺ゆういち議長、区町会自治会連合会の大八木繁会長、三菱地所設計の谷澤淳一社長、日建設計の児玉謙代表取締役副社長、東急建設の寺田光宏社長が鍬を入れ、工事の安全を祈願した。
 式典後、森澤区長は「災害に強く、誰でもアクセスできる庁舎として、区民の安全安心を守っていく。区民から愛される庁舎を目指していきたい」と意気込みを述べた。日建設計の児玉副社長は「安全第一で品質確保に万全を期し、滞りのない竣工と引き渡しを実現していく」と述べた。
 東急建設の寺田社長は「区の重要施設の建設に携わることは大変な名誉で、大きな喜びがある。責任の重さに改めて身が引き締まる思いだ」と意気込んだ。
 建設地は広町2の2の5(敷地面積8340平方メートル)。ZEB-Ready認証、建築物環境総合性能評価システム(CASBEE)とCASBEEウェルネスオフィスのSクラスも併せて取得した。都内の公共建築物が環境関連認証を三つ同時に取得するのは初めてだという。
 □酒井裕次郎作業所長(東急建設)の話□
 「さまざまな方と協力し無事に完成できることを目指していく」。