東京都港湾局は13日、港区のお台場海浜公園でアマモ種まき会を開いた。ブルーカーボン創出を目的とした藻場創出活動の一環。地元小学生や東京港藻場創出活動パートナー企業の関係者、一般参加の都民ら約160人が参加。タネを塗り込んだシートを海底に沈める「播種(はしゅ)シートによるアマモ場造成法」を体験した。2024年12月の「東京港藻場創出の活動方針」策定後、初の種まき会開催となる。
東京港藻場創出活動パートナー企業として、朝日生命保険、五洋建設、セブン-イレブン記念財団、東亜建設工業、東洋建設、明電舎が協力した。
冒頭あいさつした都港湾局の佐藤賢治港湾整備部長は「皆さんがアマモの種をまき、そのタネが芽吹き、育ってまたタネが採れるということを繰り返し、お台場の海にアマモの草原を作っていけたらと思う。いま気候変動でアマモなどの生育環境がとても厳しくなっている。今回のイベントを通じ環境問題を考えるきっかけになれば」と話した。
種まき会では、参加者が班ごとに不織布とヤシ布でできた播種シートを作成。アマモのタネはのりに混ぜて不織布シートに塗り込み、それをヤシ布で挟み金網に固定。完成したシートは潜水士が公園の沖合の海底に杭で固定した。海底に固定する様子を水中ドローンで撮影し、会場の大型スクリーンに映し出した。
参加した子どもたちは夢中になってシートにタネを塗り込む作業に熱中し「楽しい!」などと歓声を上げていた。








