三菱地所/天神1-7計画(福岡市中央区)/完成時期を27年5月に変更

2025年12月24日 工事・計画 [15面]

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 三菱地所は、福岡市中央区天神の商業施設「イムズ」の跡地で計画する複合ビル開発プロジェクト「(仮称)天神1-7計画」について、同市の都心部で緑化や環境に配慮したビル計画に同市が容積率緩和のインセンティブを付与する「グリーンボーナス」に認定され、米グリーンビルディング協議会の環境認証制度「LEED」でゴールドランクの予備認証を取得したと発表した。これらの施策や地下工事の進捗に伴い、2026年12月だった完成時期を27年5月に見直した。
 同計画は同市が進める緑化誘導プロジェクト「都心の森1万本プロジェクト」を踏まえ、壁面や広場に立体的な花と緑を取り入れ、40本以上の高木など900平方メートルを超える緑化などに取り組む。グリーンボーナスについては、既に着工しているため、インセンティブは適用しない。
 LEEDは、建築物の環境性能をエネルギー効率・水資源管理・屋外環境・素材選択など多面的に評価する制度で、同計画は高効率空調・照明設備、ビル・エネルギー・マネジメント・システム(BEMS)の導入による1次エネルギー消費量の削減・可視化や、環境負荷が可視化された建設資材の採用などが評価された。27年12月ごろをめどに本認証の取得を見込む。
 建物規模は地下SRC造4階地上S造21階建て延べ約7万3960平方メートル(高さ約91メートル)。オフィスや店舗、九州初進出のホテルブランド「エースホテル」で構成する。
 設計は三菱地所設計、施工は大林組が担当。