佐賀県は、国指定特別史跡の吉野ケ里遺跡(吉野ケ里町、神埼市)周辺で、出土品の収蔵庫整備に向けた検討に着手する。2026年度一般会計当初予算案に基本構想・基本計画の策定に関連する事業費として2242万5000円を新規計上。東京大学総合研究博物館に施設の機能や規模など収蔵庫整備に関する研究を委託し、研究結果を踏まえて庁内で協議し26年度中の基本構想・基本計画策定を目指す。
整備予定地は、歴史公園センター北側の県有地(吉野ケ里町田手、敷地面積約2・8ヘクタール)。コンセプトは「魅せる収蔵庫」で、現在収蔵コンテナ約5万箱分ある膨大な埋蔵文化財資料を収蔵したまま展示する。基本構想・基本計画では、規模や展示方法、今後増えるコンテナの収蔵方法なども検討する。
26年度中に基本構想・基本計画を策定できれば、27年度にも基本設計に着手したい考えだ。
現在、展示室のある同公園内の既存プレハブ棟は平屋約700平方メートルの規模で、展示スペース(386平方メートル)、歴史講座などの研修で使う多目的室、事務室の機能で構成する。
老朽化に加え、長年の発掘調査で多くの出土品が発見されたために収蔵容量が限界に近い。さらに重要文化財(重文)指定を受ける有柄銅剣、ガラス管玉といった出土品は文化庁の定める保存の要件を満たす県立博物館(佐賀市城内)で保管しており、遺跡付近で一般公開などの活用ができないことも大きな課題となっている。







