川崎市は、2023年9月に高炉を廃止したJFEスチール東日本製鉄所京浜地区(川崎区扇島、約222ヘクタール)の土地利用転換事業のうち、扇島地区先導エリア(約70ヘクタール)の一部で2029年度末にも供用開始する見通しだ。供用開始を予定するのは先導エリアのうち、港湾物流ゾーンのふ頭用地と臨港道路、桟橋(係留施設)。26~27年度に調査・設計を行い、27~29年度に整備工事を実施する予定だ。
9日の市議会環境委員会で港湾施設整備の進展状況を報告した。土地と桟橋はJFEスチールが市に無償譲渡する。ふ頭用地と臨港道路は整備に支障がある工作物(ベルトコンベヤーなど)を同社が撤去後、市に引き渡す。桟橋はコンクリート面より上の工作物(ベルトコンベヤー、アンローダーなど)を撤去し、劣化・損傷が著しいと判定された箇所を補修後、順次、市に引き渡す。桟橋がある既存バースは水深18~22メートル、延長710メートル。
市は23年8月に「JFEスチール東日本製鉄所京浜地区の高炉等休止に伴う土地利用方針」を策定している。高炉休止後の24年5月にはJFEホールディングス(HD)と扇島地区先導エリアの整備推進協定、大規模土地利用転換推進の相互協力協定を結んでいる。
これまでの計画によると先導エリアを▽高度物流▽港湾物流▽カーボンニュートラル(CN)エネルギー-の3ゾーンに区分する。既存の大水深バースを利用した水素などの供給拠点整備や、最先端技術を使った高度な物流拠点の形成などを想定している。







