札幌市/大倉山ジャンプ場改修実施設計、技術協力業務プロポ公告

2025年12月24日 工事・計画 [6面]

文字サイズ

 札幌市は23日、技術提案・交渉(ECI)方式の技術協力・施工タイプを採用する大倉山ジャンプ競技場ラージヒル改修工事について、実施設計業務と技術協力業務それぞれの委託先を決める公募型プロポーザル実施を公告した。大倉山にノーマルヒルジャンプ台を併設するために先行して行うラージヒル改修に向けた各種調査と実施設計などを行う。「大倉山ジャンプ競技場ラージヒル改修実施設計等業務」は参加意向申出書と企画提案書の提出を2026年1月23日まで、「大倉山ジャンプ競技場ラージヒル改修実施設計等技術協力業務」は参加意向申出書と参加資格確認書の提出を同2月3日まで、技術提案書と想定全体工事費の提出を同2月26日までそれぞれ受け付ける。
 札幌市には中央区宮の森にラージヒルの大倉山、ノーマルヒルの宮の森両ジャンプ競技場があるが、いずれもジャンプ台の形状が現行の国際競技規則に適合しておらず、今後、継続して国際大会を誘致できない可能性がある。
 市では国際スキー・スノーボード連盟の公認を受けるために、大倉山ジャンプ競技場のラージヒルジャンプ台北側にノーマルヒルを併設する大規模改修を計画している。整備に当たっては、国際競技規則適合に向けた傾斜や曲線の緩和などラージヒルの改修を先行して実施することとしている。
 実施設計の参加資格は市の競争入札参加資格者名簿で「建設関連サービス業」の土木設計・監理業A等級、建築設計・監理業A等級、設備設計・監理業のすべてに登録されている者。
 業務内容はジャンプ台基礎工の検討に当たり支持地盤の位置を確認するための地質調査やラージヒルインラン部実施設計、既存構造物の補修設計など。履行期間は27年3月26日まで。予算規模は1億4908万円(税込み、以下同)を条件とする。
 26年1月27日ごろに予定する書類審査、同2月3日ごろに予定するヒアリング審査を経て契約候補者を決める。
 技術協力の参加資格は、市の土木A1等級の単体または、土木A1等級の登録者で構成する特定JV。業務内容は業務計画の立案や現地踏査、技術検証、技術情報の提出、全体工事費の算出など実施設計等業務に対して必要な技術協力。履行期間は26年10月26日まで。業務規模は2500万円。技術協力業務の契約を結んだ後、発注者との間で締結される基本協定に基づいて価格などの交渉を行い、交渉が成立した場合に工事の契約を締結する。工事規模は62億円を想定している。
 26年3月5日ごろに予定する書類審査、同3月16日ごろに予定するヒアリング審査を経て契約候補者を決める。
 担当はいずれもスポーツ局施設整備担当部施設整備担当課(電話011・211・3077)。