関東整備局/荒川第2調節池で大型施工機を遠隔操作/世界初の取り組み

2026年1月5日 行政・団体 [5面]

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 関東地方整備局は埼玉県内で進めている荒川第2調節池工事で、大型の施工機械を遠隔操作する実地検証に着手する。囲繞(いぎょう)堤の整備に伴う地盤改良工事で、セメントと水を混ぜた地盤改良体の添加量などを自動調整する施工機械を遠隔操作。世界初の取り組みで植木組が施工する現場で検証する。期間は20~30日。経験の浅いオペレーターでもボタン一つで操作できる。
 地盤改良は荒川第2調節池の取水門から上流に位置する場所で行っている。堤防の施工場所は軟弱地盤のため、セメントミルクで仕上げた改良体を地中に埋め込む「深層混合処理工法」によって地盤改良を行っている。改良体は深さ10~25メートルに埋設する。現場に配置した杭打ち機は、リーダーの長さが30メートルと大型のものを使用する。
 セメントミルクは、地質に応じてセメントの添加量やセメントミルクの吐出量を調整する必要がある。現場で使用している杭打ち機は添加量や吐出量を自動でコントロールする。従来は熟練オペレーターの感覚で行われていたが、経験の浅いオペレーターでもボタン一つで操作できる。
 検証は「R6荒川第二調節池地盤改良その1工事」で行う。植木組によると、改良体は計804本。うち396本を自動化し、68本を遠隔で施工する。リーダーの長さが10メートル程度の小型の杭打ち機を遠隔操作した事例はあるものの、大型機械の投入は世界でも初めてになる。
 国土交通省はi-Construction2・0で施工のデジタル化を柱の一つに掲げている。無人で動く建設機械を駆使すれば接触災害の防止、自動制御による安定した品質の確保が期待できる。建設業界が抱える課題解決に貢献する。