建築家の坂茂氏(坂茂建築設計代表)が6日に東京都内で開かれた建築関係団体の新年交礼会に出席し、昨年の叙勲・褒章受章者らを代表してあいさつした=写真。建築設計と並行し、国内外で災害支援活動に取り組む坂氏は「被災地では多くの建築士が活動しており、非常に心強い。これから災害が増えるし、規模も大きくなる。われわれの力や支援がますます重要になる」と指摘。一緒に活動を続けていこうと呼び掛けた。
坂氏は1994年のルワンダ内戦時、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のコンサルタントとして難民キャンプを訪れた。この経験をきっかけに、災害支援活動を30年以上続けている。「95年の阪神・淡路大震災の被災地では建築士をあまり見かけなかったが、今では当たり前に活動している。われわれは新しい建物をつくるだけでなく、被災地で住環境に困っている方に必要とされている」と力を込めた。
坂氏は2025年に文化功労者と日本芸術院会員に選ばれ、米国建築家協会(AIA)ゴールドメダルを受賞した。日本建築学会(小野田泰明会長)、日本建築家協会(JIA、佐藤尚巳会長)、日本建築士会連合会(士会連合会、古谷誠章会長)の建築3会の新年交礼会は叙勲・褒章受章者・功労者祝賀会を兼ね、坂氏が出席した。
「普段こういうところにあまり出席しないので緊張している」と語り、祝賀会への出席を機会に「皆さんとお会いできた。ネットワークをつくりたい。われわれの知識や経験を、日本だけでなく世界でも生かしていければと思う」と話した。








