安井建築設計事務所/省エネ計算へBIMモデルから必要な情報を高精度取得

2026年2月5日 技術・商品 [3面]

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 安井建築設計事務所は、BIMモデルから建築物の省エネ計算(標準入力法)に必要な情報を高精度で自動抽出する独自プログラムを開発した。2025年度の省エネ基準適合義務化や、4月に本格導入されるBIM図面審査への対応が目的。BIM図面審査用サンプルモデルで検証した結果、必要な外皮情報の約95%を自動取得し、BPI(外皮性能指標)の誤差が0・1以内の高い精度を確認した。
 同社の設計領域、デジタル×デザインワークス(DDW)が開発した。「BIM-省エネ計算プログラム」は、BIM図面審査のRevit(オートデスク)モデルをそのまま用いて省エネ計算でき、新たな計算用モデルの構築が不要。▽部屋単位で外壁を自動分割(省エネ計算に最適化)▽Revitの配置情報から方位を自動取得▽取得した外皮情報を3Dビューで可視化-などの機能を備える。
 BIMによる設計プロセスの中で、単一のBIMモデルを用いながら省エネ性能を確認し、申請へとスムーズに移行できる。省エネ計算と建築確認申請をシームレスに連携させることで、設計プロセスの効率化と環境配慮型建築の推進を同時に実現する。
 事業プロセスの初期段階から環境性能の将来像を見据えることが可能。クライアントの事業価値向上に寄与するとともに、周辺環境や地域全体の環境づくりにも貢献する。
 改正建築基準法・建築物省エネ法の全面施行に伴い、25年4月1日以降に着工するすべての建築物は原則省エネ基準の適合が義務化された。4月にはBIM図面審査が始まる。設計や申請プロセスで標準化されたBIMモデルと省エネ計算の両立が求められている。一方、従来の省エネ支援ツールは、省エネ計算専用のBIMモデルを別途構築する必要がある。プロジェクトの進行で大きな手間と時間的負担になっている。