関東甲信1都8県/26年度予算案出そろう/一般会計、過去最大相次ぐ

2026年2月19日 行政・団体 [5面]

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 関東甲信1都8県の2026年度当初予算案が18日に出そろった。一般会計は総額21兆4841億円、投資的経費は同2兆4657億円。栃木県を除く1都7県で予算総額が過去最大か2番目の規模となった。物価高対策や老朽化した施設の対応、インフラの整備などで予算規模が膨らんだ。美術館と図書館など複合化する栃木県のように、文化・芸術関連施設の整備に予算を充てる県が目立った。
 東京都と茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川、山梨、長野の8県が公表した予算案を集計した。投資的経費で増加率が2桁となったのは千葉県(13・5%)と埼玉県(10・0%)。千葉県は道路ネットワークや河川・海岸・砂防の事業費を厚くした。首都圏中央連絡自動車道(圏央道)で未開通区間の整備などを急ぐ。埼玉県は25年1月に八潮市で発生した道路陥没事故を踏まえ、下水道管路の老朽化・災害対策、事故現場周辺の下水道管路の複線化などを推進する。神奈川県は27年国際園芸博覧会(花博)に重点投資する編成とした。
 文化・芸術関連の施設整備は、埼玉県が県立図書館再整備推進事業に17百万円、神奈川県が県立図書館再整備に10億19百万円を計上した。栃木、千葉両県は図書館や文書館などを複合した施設の整備を推進する。群馬県は県民会館の廃止に伴う「新たな文化拠点」の基本構想策定支援業務に33百万円を計上した。
 道路・交通関連事業は、東京都が30百万円を投じて立川広域防災基地と中央自動車道を結ぶスマートICの設置を検討する。多摩都市モノレールの延伸支援には70百万円を配分した。茨城県はつくばエクスプレス(TX)とひたちなか海浜鉄道湊線の延伸事業で予算を確保。山梨県は富士トラム推進事業に75百万円を充て、富士山麓~5合目の電気・通信設備整備で基本設計を進める。長野県は地域高規格幹線道路整備に22億47百万円、緊急輸送道路などの防災対策に168億3百万円を計上した。
 産業用地開発や企業立地支援に力を入れる県もある。群馬県は新規産業団地を整備する。予算額は76億17百万円。茨城県は阿見実穀地区工業団地造成関連事業に173億97百万円を計上した。県施行で産業用地を開発する。東京都は企業立地支援事業として1億円を計上し新産業の創出を後押しする。