自民党の見坂茂範参院議員が27日の参院決算委員会で質問に立ち、公共事業予算の順調な執行状況に触れながら、国土強靱化対策の安定的な推進などに必要な予算確保に向けた対応を金子恭之国土交通相に求めた=写真。金子国交相は公共事業が持つ「危機管理投資」「成長投資」の側面を強調。2027年度予算の概算要求に臨む姿勢として「公共事業は“未来への投資”だ。インフラ整備の予見可能性を高め、民間投資を後押しするためにも、責任ある積極財政の下で必要・十分な予算が確保されるよう検討する」と述べた。
答弁では、公共事業予算の措置分で最終的に執行されず国庫に返納される「不用額」がここ数年1%に満たず、直轄工事の不調・不落率も3%台の低い水準を維持していることを確認した。個別工事の落札率に応じて生じる予算の余剰分も繰り越しなどで有効活用されており、見坂議員は「公共事業予算を無駄なく執行している」と評価した。
不調・不落は災害時などに発生しやすくなるが、自らが国交省関東地方整備局の企画部長として災害復旧工事の発注に携わった経験から、「地元や現場の声を聞き、適切な発注方法や予算執行で発注者に工夫も必要だ」と話した。
一部で指摘される建設業界の施工余力の懸念についても金子国交相に見解を聞いた。金子国交相は建設業団体の声も踏まえ「現時点で公共事業を執行するための施工余力に問題はない」と強調した。







