国土交通省は山岳トンネルの省人化施工に関する試行工事の2026年度の対象案件を公表した。東北、中部、中国、四国、九州の5地方整備局で発注する工事5件を対象とする。総合評価方式の新タイプ「技術提案評価型SI(エスイチ)型」を適用。入札時に「技術向上提案」を求める作業項目は災害リスクを回避する優先度や省人化効果の高い技術の動向を踏まえ選定し、公告時に明示する。
工事5件の発注見通しを既に公表している。東北整備局で「R8-12真室川雄勝道路上院内トンネル工事」(公告予定・7月、入札予定・第4四半期)、中部整備局で「令和8年度熊野道路熊野第4トンネル工事」(9月、第3四半期)、中国整備局で「令和8年度尾道・松江自動車道下本谷トンネル工事」(9月、第4四半期)、四国整備局で「令和8-11年度海部野根道路生見トンネル工事」(9月、第4四半期)、九州整備局で「油津・夏井道路西方第二トンネル新設工事」(10月、第4四半期)を発注する。
試行工事は早期の基準整備を目的に、技術向上提案のテーマを年度ごとに一つ設定し、さまざまなバリエーションの技術を横並びで評価する。初年度の25年度は提案を求める作業項目を「鋼製支保工作業」に共通化。26年度は別の作業項目で提案を求める方向だ。災害リスクが高い切羽近くで行う作業などが候補になる。SI型は提案実施のコストを含めず入札を行い、採用された場合に増額変更を認める仕組みで、安全性や生産性の向上により効果的な技術の活用が期待できる。
25年度に発注した試行工事4件はすべて契約済み。今後、受注した各社の自動施工技術などを試行し、現場実態を調査する。






