全建会員、2割がAI活用/1~3割程度の省人化効果実感、安全管理などの活用に関心

2026年7月7日 行政・団体 [1面]

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 建設業界で業務へのAI活用が着実に広がっている。全国建設業協会(全建、今井雅則会長)が会員企業を対象に社内や現場でのAI活用状況を調査したところ、18・7%の企業が既に取り組んでいることが分かった。活用内容は、対話型生成AIサービスを使った「事務・バックオフィス業務」(89・3%)が突出して多い。AIの導入効果については、約5割の企業が「1割以上の省人化効果があった」と回答。会員企業からは「現場技術者の書類作成などの負担が軽減され、その分、現場管理に注力できるため、生産性向上につながっている」と、効果を実感する声が寄せられた。
 2025年度の生産性向上の取り組みに関するアンケートには、会員企業2750社が回答した。主な受注先は都道府県(51%)、市区町村(20・6%)、国土交通省(15・1%)の順で、約7割が地方自治体を主な受注先としている。
 AI活用による省人化効果については、「3割以上」と回答した企業が9・7%、「1~3割」が41・4%だった。一方、AI活用に取り組んでいない企業は81・3%に上るものの、そのうち62・6%が「AI活用に関心がある」と回答しており、今後の普及拡大が期待される。
 関心のある分野では、「事務・バックオフィス業務(生成AIを活用した文章・書類作成、議事録作成、翻訳など)」が69・9%で最も多く、「現場の安全管理(AIカメラによる危険検知、重機との接触・侵入防止など)」(61・0%)、「工程・経営管理(データ分析に基づく工程の最適化や人員配置など)」(41・5%)と続いた。
 一方、会員企業からは「AIやDXの活用で一定の生産性向上は期待できるものの、それだけでは現場の負担を抜本的に解消するには限界がある」との指摘もあった。AIやDXの活用に加え、書類の簡素化や複数現場の兼務要件の緩和を進め、「1人の技術者が複数現場を無理なく兼務できる環境整備が不可欠」(別の会員企業)との声も上がっている。