鹿島は、工場などの大空間建築向けの置換空調技術を開発した。温度で循環する空気の性質を利用し、人が活動する空間のみを効率的に適切な温度に保つ。空気を送るチャンバーは天井からつり下げ、床の設置スペースが不要になる。省エネルギーと省スペースを実現する。
開発した置換空調技術「SURF(サーフ)」では、つり下げたチャンバーの内部に独自の整流化機構を設けている。周囲の空気を巻き込みにくくしながら下方の床に冷房空気を送る。冷房空気が床面に沿って広がりながら室内全体に行き渡り、人や生産設備が発する熱で自然に上昇。人が活動する床面から2メートル程度を適切な温度に保つ。
東京都調布市にある同社の技術研究所にも設置し、実証試験を行った。「温度成層の形成状況」「気流分布」「温熱環境の快適性」の三つを評価し、性能を確認した。
空調機とチャンバーをユニット化することで、工期の短縮も見込む。今後は、アリーナや工場など大空間建築物に展開していく。
従来、多く採用されてきた混合空調方式は室内全体を空調するためエネルギーロスが大きいという課題があった。置換空調方式は床置き型が一般的で、その分設置スペースが必要だった。








