安藤ハザマら/ヒヤリハット改善提案を強化、チャット上でAIが自動提案

2026年9月11日 技術・商品 [3面]

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 安藤ハザマは現場のヒヤリハット事例の収集や、改善提案を強化するビジネスチャットシステムの実証を始めた。DXサービスを手掛けるLisB(エルイズビー、東京都千代田区、横井太輔社長兼最高経営責任者〈CEO〉)とシステムを共同開発した。現場から報告のあった危険事例をクラウド上に集約。AIが収集データを基に各現場に改善策を自動提案し、労働災害の抑止につなげる。
 安藤ハザマは共同開発した「ヒヤリハット・改善提案ボット」の実証を6月に開始。土木、建築の12現場で協力会社の職長、技能者を含め実証に取り組んでいる。
 システムはエルイズビーが展開する現場向けビジネスチャット「direct(ダイレクト)」に、現場の作業員がスマートフォンやタブレット端末からテキスト、写真を投稿する仕組み。従来の紙やパソコン端末からの報告に比べ、手間と時間を大幅に減らすことができる。
 報告データはクラウド上にリアルタイムで自動集約。AIが将来起こりうる労働災害を予測し、現場にフィードバックさせることで、実効性のある安全対策につなげる。
 ヒヤリハット事例、改善提案を投稿した協力会社の職長、技能者には電子マネーの「PayPay(ペイペイ)マネーライト」を付与する。インセンティブによって現場からの自発的な報告を促すとともに、現場全体の安全意識を向上させる狙いだ。
 安藤ハザマによると、現場からは同システムを使った感想として、「一体感が生まれた」「紙での報告よりも手軽で報告件数が増えた」といった声が挙がったという。能動的に危険への気づきを促す安全対策モデルの構築に向けた着実な一歩を踏み出している。
 エルイズビー主催で17日に東京都千代田区の大手町プレイスホール&カンファレンスで開くサービス事例の発表イベント「LUC2026(東京)」でも、同システムを紹介。安藤ハザマ土木工事管理部の澤正樹システム運用グループ長が開発背景や今後の展望などを話す。