アジア航測は、航空写真の撮影とレーザー測量を一体的に実施できる高性能センサー「CountryMapper-S」を国内企業で初めて導入した。1度の航行で鮮明な航空写真と3D点群データなどを同時に取得。森林火災などの災害発生時に被災状況を迅速に把握できる。4月に1台目、8月には2台目を導入し、運用体制を強化した。
同センサーはスイスの測量・計測機器メーカーであるライカジオシステムズが開発した。従来のカメラと同等以上の高解像度画像を取得でき、国土地理院が定める基本測量の精度にも対応する。用途に応じた機体配備のための航空機移動が抑えられ、運航に伴う二酸化炭素(CO2)の排出量を削減する。
照射するレーザーのビーム径を小さくし、樹木の頂点の隙間を通過するレーザー数を増やしたことで、従来機に比べレーザー測量精度も高めた。樹木下や急傾斜地での地盤取得率の向上が期待できる。
アジア航測は4月22日に岩手県大槌町で発生した林野火災現場で、同センサーを搭載した航空機を用いて自主計測・撮影を実施した。カラー画像と近赤外線画像、3D地形データを同時取得し、火災が植生へ及ぼした被害を可視化。今後の対策検討や植生回復状況の経過観察に活用できることを確認し、災害時の効率的な状況把握に役立てる。









