横浜市は三ツ沢公園(神奈川区)の再整備基本計画案をまとめ、プロジェクトの総額を新球技場の建設や既存施設の解体撤去などで計約460億円と見積もった。市は、球技場を利用するプロチームやスポンサーなど民間も費用を負担する方向で交渉している。事業手法はPFI(事業期間30年)の採用を予定。2027年度にも事業者選定手続きに入る。新球技場はサッカーJ1基準を満たす収容人数2万人規模を想定する。
16日の市議会GREEN×EXPOみどり委員会で報告した。算出した事業費(本年度時点)の内訳は▽新球技場建設=約380億円▽既存施設の解体撤去=約15億円▽広場・インフラ整備=約40億円▽設計・調査等=約25億円。主な費用負担者は市だが、新球技場をホームスタジアムとするサッカーJ2・横浜FCや関連会社、スポンサー企業にも負担を求める方針だ。
負担割合は調整中だが、平原敏英副市長(市長職務代理)は同委員会で「民間に事業費のおよそ半分を負担してもらえるよう、交渉している」と説明した。スポーツ振興くじの助成金や国費も最大限活用する。
整備はPFIで進める。事業範囲は、新球技場・中央広場の整備と管理運営、既存球技場(ニッパツ三ツ沢球技場)の管理運営となる。月内にも基本計画を確定し、年度内に実施方針を公表。27年度から事業者選定手続きに入り、28年度の決定を目指す。設計・施工期間は28年度から、32年度の竣工を計画している。
新球技場は陸上競技場がある場所に建設する。ピッチと観客席が近く、コンパクトで臨場感のあるスタジアムとする。収容人数は2万人を想定。災害時に帰宅困難者を受け入れる防災機能を備える。
球技場の横には中央広場を整備し、パブリックビューイングやイベント開催の場とする。既存球技場は市民利用を中心に継続利用する。新球技場や広場周辺にランニングコースを整備し、レストハウスやテニスコート、駐車場は現状を維持しつつ適宜改修する。
三ツ沢公園(神奈川区三ツ沢西町3の1)は、JR横浜駅から西に約2キロの場所に立地する。広さは約28ヘクタール。既存球技場は築60年を超えている。観客席を覆う屋根がなくJ1基準を満たしていない。陸上競技場も築45年を過ぎ、対策が必要な状態だ。
再整備を巡っては、22年に「基本的な考え方」を定めて計画を練ってきた。当初は公園内北側に新球技場を整備し、陸上競技場は残す予定だった。25年6月に造成工事費を圧縮するため方針転換。陸上競技場は泉区の旧深谷通信所に移転新設し、陸上競技場の位置に新球技場を建設すると決めた。








