技術・商品
2026年9月7日[3面]
建設技術研究所/洪水予報技術活用し浸水予測情報を住民に提供/民間初の業務許可取得
「どれだけ雨が降るか」だけでなく、「どこが、いつ、どれだけ浸水するか」を予測する。建設技術研究所が、水災害リスクを地図上に示す独自技術を防災の現場に生かしている。2024年11月に国内企業で初めて、気象業務法に基づく「洪水予報業務」の許可を取得。気象庁の雨量情報と地形、河川などのデータを組み合わせ、浸水リスクをリアルタイムで予測する。自治体の避難判断を支える情報として、活用の場を広げている。 …
2026年9月7日[3面]
淺沼組/建物の揺れを高精度に予測する手法開発/地震後の安全性を診断
淺沼組は加速度センサーを使って建物の揺れを高精度に予測する手法を開発した。従来よりも設置センサー数を少なくでき、導入・運用コストを削減できる。同社が展開する地震モニタリングシステムに実装し、低コストで地震後の建物安全性診断を提供できるようにする。 地震モニタリングシステムは建物に設置した加速度センサーが地震時の揺れを即時に分析し、建物の安全性といった診断結果を通知するシステム。システムを構成す…
2026年9月4日[3面]
清水建設/中高層の木造推進/ハイブリッド梁に1・5時間耐火追加、施工効率も確保
清水建設は、木材と鉄骨を組み合わせたハイブリッド耐火木鋼梁に、「1・5時間耐火仕様」モデルを加えた。1時間耐火仕様と材質を共通化し、最大9フロアを同じ工程、方法で施工できる。中高層建築物の木造化のニーズを踏まえ、従来モデルを含めて木造建築の基幹技術として積極展開していく。 2023年4月の建築基準法改正に伴い、最上階から数えた5~9フロアの構造部材に1・5時間耐火の木質部材が採用できるようにな…
2026年9月2日[3面]
清水建設/山岳トンネルの切羽を3D点群データで常時計測/生産性と安全性向上
清水建設は、山岳トンネル施工の新たな切羽計測システム「S-LiRT」を開発・実用化した。従来、切羽付近で目視に頼っていた施工精度の計測・確認作業を見直し、3D点群データを利用。リアルタイム計測による掘削精度のアップに加え、作業員のさらなる安全確保と生産性向上につなげる。今後、システムを山岳トンネル工事の標準技術に位置付け、現場実装を推進していく。 システムは、トンネルの両側面に設置して周囲の形…
2026年9月1日[3面]
話題の技術/安藤ハザマ/下水道設備のコンクリート長寿命化技術
安藤ハザマが1990年代後半に開発した下水道設備向けのコンクリート長寿命化技術が国内外で実績を伸ばしている。劣化原因の硫黄酸化細菌を抑える「防菌コンクリート」と、補修モルタルの上から防食層を作る「スラスラ工法」。構造物の特性に応じて柔軟に使い分け、マンホールや下水処理場の水路・貯留槽のような腐食が進みやすい設備で両方を組み合わせることでより高い防食性が得られる。2件を最大限活用し、ウオーターPP…
2026年8月31日[3面]
鹿島/大空間建築物向け置換空調技術を開発/省エネ・省スペースで効率空調
鹿島は、工場などの大空間建築向けの置換空調技術を開発した。温度で循環する空気の性質を利用し、人が活動する空間のみを効率的に適切な温度に保つ。空気を送るチャンバーは天井からつり下げ、床の設置スペースが不要になる。省エネルギーと省スペースを実現する。 開発した置換空調技術「SURF(サーフ)」では、つり下げたチャンバーの内部に独自の整流化機構を設けている。周囲の空気を巻き込みにくくしながら下方の床…
2026年8月28日[3面]
清水建設は山岳トンネル工事の切羽への爆薬装填作業を無人化する装薬システムを開発した。爆薬装填パイプと爆薬圧送ホースの先端を連結・一体化。実現場に試験適用したところ、遠隔操作でも手作業と同等の装薬性能が発揮できると確認した。1孔当たり、人手と同様の平均30秒程度で装薬ができる。土砂の剥がれ落ち(肌落ち)によるリスクを低減する。今後は装薬システムを搭載した専用機の実用化を目指す。 同社が開発を進め…
2026年8月27日[3面]
鹿島、三菱電機/供給状況応じ建物電力最適制御/快適性と節電量のバランス考慮
鹿島と三菱電機は、電力事業者の供給状況に応じて、建物の電力消費を自動で最適制御するシステムを開発した。天候などの自然環境に左右されやすく、安定した供給が見込みにくい再生可能エネルギーの特性に考慮。需給バランスを最適に調整し、節電要請時の電力消費量を削減する。東京都調布市にある鹿島の技術研究所本館に試験導入したところ、節電要請から30分間の電力消費量を削減目標の増減10%にとどめた。 システムは…
2026年8月26日[3面]
関電工、Arent/電気設備自動設計システム開発/知見や法規、実績データ統合
関電工と建設DXのコンサルティングを手がけるArent(アレント、東京都港区、鴨林広軌社長)は電気設備設計の生産性向上と品質の標準化を目指し、自動設計システム「VOLDAR(ヴォルダー)」を共同開発した。BIMモデルから建物情報と設計条件を取得し、電気設備の設計に必要な知見や法規、実績データを統合。建物の電気設備の基準となる「幹線」の概算設計をはじめ、各種図面や技術計算書の自動作成を助ける。 …
2026年8月26日[3面]
大成建設ら/管路内異常を立体把握/360度ドローンで地上・地下一体3Dモデル
大成建設ら3社は、360度カメラ搭載ドローンと3Dモデルを組み合わせた管路の点検手法を開発した。地上部と地下の管路内を統合した高精度な3Dモデルを構築する。異常箇所の位置や形状を地上位置と関連付けて把握でき、補修・更新計画立案の高度化や維持管理業務の効率化に貢献する。市町村が管理する下水管や民間の工場内配管を想定し、効率的な点検や補修・更新工事に役立てるDXツールとして提案する。 「T-pip…