論説・コラム

回転窓/ライト建築と日本文化 [2019年12月9日1面]

 20世紀を代表する建築家のフランク・ロイド・ライト(1867~1959年)は独自の建築理念「有機的建築」を提唱し、自然と建築の融和を目指した。生涯で1100件を超える設計を手掛け、うち500件以上の作品を実現させた▼日本との関係も深く、帝国ホテル旧本館の設計を依頼され1917から22年まで日本に滞在。日本建築や浮世絵などに触れ、深い洞察力で自然と人間の共生といった日本文化を吸収した▼日本人は和風...続きを読む

回転窓/生産緑地に期待 [2019年12月6日1面]

 週末などに家庭菜園を楽しんでいる方は多いのではないか。慣れない手つきで畑を耕し種や苗を植える。肥料や水をあげていると想像以上に野菜が育ち、食卓に彩りを添えることができる▼都心から少し離れて住んでいると周りには畑が目立つ。多くは生産緑地だ。都市部の農地を計画的に保全しようと生産緑地制度が設けられた。指定後30年を経過すると、市町村に買い取りを申し出ることができる▼2022年には多くが指定から30年...続きを読む

前田建設/「ファンタジー営業部」が映画に/20年1月31日から全国ロードショー [2019年12月6日1面]

 前田建設がホームページで公開しているコンテンツ「前田建設ファンタジー営業部」を題材にした実写映画が2020年1月31日から全国ロードショーされる。キャッチコピーは「取引先よ、これが見積りだ。」。ファンタジーの世界に登場する構造物を実現するため、ゼネコン社員が奮闘する姿を描いた。若手俳優の高杉真宙さんが主演。上地雄輔さんや岸井ゆきのさん、小木博明さんらが出演する。監督は英勉氏。
 前田建設ファン...続きを読む

回転窓/世界一の産業創出へ [2019年12月5日1面]

 廃炉作業が進む東京電力福島第1原子力発電所。政府が2日に示した廃炉工程表の改定案によると、最難関とされている溶融燃料(デブリ)の取り出しは2021年に始まるという▼現地では東日本大震災の発生後から東電をはじめ、関連メーカーやゼネコンなど多くの関係者が事故の収束対応に関わってきた。この間、放射性物質の飛散防止やがれきの撤去、汚染水対策などを実施。10年を経てようやくデブリ除去に取り掛かるめどが付い...続きを読む

回転窓/COP25開幕 [2019年12月4日1面]

 紅葉が都内でも見頃を迎えている。モミジやケヤキ、イチョウなどが色づき、美しいコントラストを織りなしている▼今年は例年に比べ、紅葉の時期が遅かった。気象庁の「秋(9~11月)の天候」によると、日本列島は暖かい高気圧に覆われやすかったため、全国的に気温が高く、特に東・西日本は1946年の統計開始以来、最も高かったという▼降雨量は台風15号や19号などの影響で北・東日本で多く、仙台や白河(福島県)、秩...続きを読む

回転窓/土地活用はアイデア次第 [2019年12月3日1面]

 千葉県船橋市にあった「船橋ヘルスセンター」。東京近郊に住み年齢が50歳以上の方であれば、行ったことがあるのでは▼施設には浴場やボウリング場、宴会場などがあった。特に海水プールが有名で1960年代には多くの人でにぎわった▼ただ70年代に入るとレジャーの多様化で来場者数が減り、地盤沈下の抑制を理由に温泉やガスのくみ上げが禁止されたことで1977年5月、閉園に追い込まれた▼大規模な施設も時代の流れとと...続きを読む

回転窓/現場も運転もご安全に [2019年12月2日1面]

 運転免許センターの更新講習を受けた時、担当者が交通安全の徹底を繰り返し呼び掛けていた。今年の交通事故死者数が16年連続で全国最多だった県を上回ってしまったのに加えて、12月は毎年交通事故が増える傾向にあるためという▼交通事故の死者は高齢者が特に多いそう。半数以上が歩行中の事故で、ドライバーには右側から横断してくる高齢者に気を配るよう注意喚起していた。「くれぐれも安全運転で」。担当者はそう繰り返し...続きを読む

新国立競技場/五輪本番へラストスパート/大成建設らで仮設オーバーレイ工事実施 [2019年12月2日1面]

 大成建設・梓設計・隈研吾建築都市設計事務所JVが設計・施工を手掛けた「新国立競技場」(東京都新宿区、渋谷区)。2016年12月の本体着工から3年を経て完成を迎えた。
 日本スポーツ振興センター(JSC)によると、今月中旬にメディア向けの見学会と竣工式を開いた後、21日にオープニングイベントを開催。五輪イヤーの幕が開ける20年1月1日に行われる天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会の決勝戦が、生ま...続きを読む

回転窓/地域に根を張るために [2019年11月29日1面]

 公共工事の発注政策一つをとっても、法律に基づき国が考えた制度や仕組みを全国に浸透させていくのは簡単ではない。新聞紙面で自治体に「通知」を送ったと大きく報じるケースも多いが、地域ごとにその内容をどう捉えるのか受け止め方もさまざまだろう▼代表例に「予定価額」がある。国は過度な安値で受注するダンピングを誘発しかねないと、事後公表の実施を呼び掛けている。だが実態をみれば依然多くの自治体が事前公表を採用し...続きを読む

回転窓/高級ブランドのいま… [2019年11月28日1面]

 1950~60年代のハリウッド黄金期に活躍し、世界的に知られる女優オードリー・ヘプバーン。生誕90年の今年はイベントや主演作の上映会などが行われ、今なお多くの人たちを魅了している▼「永遠の妖精」と称された希代の女優は映画の枠を超え、ファッションやライフスタイルでも大きな影響を与えた。銀幕の中での彼女のファッションが業界のトレンドとなり、トップモードの代名詞として注目を集めた▼代表作の一つである「...続きを読む

回転窓/伝承と教訓 [2019年11月27日1面]

 ローマ教皇フランシスコが来日し長崎、広島の被爆地を回り、核兵器のない世界の実現を呼び掛けた▼教皇は「原爆による破壊が二度と繰り返されないよう、必要なあらゆる仲介を推し進めてください」と安倍晋三首相に求めたという。被爆国である日本に対し過去のつらい経験を伝承し、その教訓をもっと発信してほしいと言いたかったのかもしれない▼人の記憶は時の流れとともに風化してしまう。つらく悲しい経験をしたにもかかわらず...続きを読む

回転窓/MaaSってなに? [2019年11月26日1面]

 最近、新聞紙面で見かけるようになった「Mobility as a Service」という言葉。文字を見ただけ「ああ、あれね」と理解できる方はまだまだ少数だろう▼ICT(情報通信技術)を活用し、地域住民や旅行者などが自身の好みや都合に合わせて鉄道やバス、タクシー、シェアサイクルなどを組み合わせる。スマートフォンのアプリで検索から予約、決済まで一連のサービスが受けられる仕組みが広まりつつある▼国土交...続きを読む

回転窓/地域に根差した名建築 [2019年11月25日1面]

 京都・天王山山麓にたたずむ木造モダニズム建築の傑作「聴竹居」。建築家藤井厚二(1888~1938年)が自宅として設計し1928年に完成した▼日本の気候風土に合わせ自然の力を利用し、環境との共生を図るとともに日本人の生活様式に西洋的な空間構成を融合。窓や仕切りに円形のデザインを用いるなど、随所に昭和初期のモダンな雰囲気が感じられる▼藤井が竹中工務店に在籍していた縁で2000年に同社の有志が空き家に...続きを読む

回転窓/人口減少下の合理性 [2019年11月22日1面]

 「募集をかけても(人が)集まらない」「継がせる気がない。こんなつらい仕事をさせられない」-。経済産業省のヒアリングに寄せられたコンビニオーナーの切実な声だ。競合会社やドラッグストアなどの出店攻勢で競争は過熱するばかり。人件費の上昇もあり最前線の苦悩は深まっている▼マニュアル化や物流の効率化などで成長を遂げてきたコンビニ業界。店舗単位では合理的なシステムでも、ニーズを上回る数の競合店が集積すれば経...続きを読む

回転窓/日本酒文化の発展に乾杯! [2019年11月21日1面]

 年の瀬が近づき忘年会など酒宴の席が増える方も多かろう。この時期は報道関係者との懇談会を開く企業も目立つ。記者にとっては普段なかなか会えない経営幹部と交流を深める絶好の機会。情報が収集、交換できる貴重な場となる▼宴席には日本酒好きの幹部がお気に入りの銘酒を用意していることも。好きなお酒を酌み交わしながらの会話はいつも以上に弾む。ほろ酔い気分で冗舌になったところで取材のきっかけが飛び出すこともしばし...続きを読む
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