論説・コラム
2025年9月18日[1面]
8月下旬、近所の公園で6年ぶりに夏祭りが開かれた。地下に大型の雨水貯留施設を造る工事のため、長く閉ざされていた場所だ▼工事が終わる来年3月までは立ち入りできないが、近隣の小中学校が夏休みに入る時期だけ現場が一時的に開放され、2日間の祭りは大勢の人で会場が埋め尽くされた。豪雨のたびに浸水が心配されてきた地域でもある。2期工事が完成すれば、約1万1000立方メートルの雨水を公園の地下に抱え込めるとい…
2025年9月17日[1面]
これまで職場や取材先で幾度も出会いと別れを経験してきた。最もつらいのは同僚や部下の退職を知った時だ。引き留めたい思いを胸にしまい、笑顔で送り出してきた▼仕事をしていると、〈なぜその道を選んだのか〉とよく問われる。学生時代の学びを生かしたいから、仕事内容に魅力を感じたから--理由は人それぞれだ▼音楽家が〈自分を音楽の世界へ導いた一曲は特別だ〉と語るインタビューに触れるたび、職種は違えど原点の力は共…
2025年9月16日[1面]
仙台市内で7月に開かれた「第61回献血運動推進全国大会」で、福島県郡山市の陰山建設(陰山正弘社長)が「昭和天皇記念献血推進賞」を授与された。献血運動の進歩発展などに顕著な功績を上げた個人・団体に贈られる賞であり、中小企業の受賞は初めてという▼協力会社らと共に40年以上続けている「愛の献血運動」の取り組みが高く評価された。本業だけでなく献血で地域に貢献する建設会社の功績を心からたたえたい▼オースト…
2025年9月12日[1面]
五輪やパラリンピックといった世界的なスポーツの祭典が始まると、なじみのない競技でも、ついつい手に汗を握りながら応援してしまう。いわゆる“にわかファン”だが、ひたむきに競技へ挑むアスリートの姿や緊張感に満ちた試合展開が人々を引き込む▼陸上の世界選手権東京大会が13日に開幕する。日本選手団は80人を数え、女子やり投げで大会2連覇を狙う北口榛花選手を筆頭に、男子の競歩や400メートルリレーなどで表彰台…
2025年9月11日[1面]
皆既月食もあった8日、地域のシンボルである灯台が夜間に公開された。月明かりに照らされた海と、水平線の先まで届く灯台のまっすぐな光が重なり、幻想的で心に残る光景を描き出した▼この日は15秒ごとに閃光(…
2025年9月11日[8面]
東海豪雨から25年/名古屋大学減災連携研究センター・田代喬特任教授に聞く
◇流域治水、確実に浸透/都市機能集積に併せた低地利用見直し必要 2000年に発生した「東海豪雨」から11日で25年がたつ。今年も全国各地で豪雨被害が発生しており、水害リスクへの懸念は増す一方だ。節…
2025年9月10日[1面]
大阪が観光都市としての存在感を高めている。韓国の調査機関がまとめた2025年の「世界で最も魅力的な観光都市ランキング」では、前年から2ランク上がり、首位に輝いた▼「古き良き」と「新しさ」の調和こそ大…
2025年9月9日[1面]
最近目につくのが「〇〇化」「△△性」という言葉だ。効率化、合理化、安全性、信頼性--。一見立派そうだが、中身はスカスカなことが多い。役所の文書にあふれ、気付けば記者の原稿にまで侵食している▼言葉の多…
2025年9月8日[1面]
江戸時代に築造された「野馬土手」の一部が、千葉県北西部などに現存する。幕府が設置した馬の放牧場に巡らされていた小高い盛り土で、当時の面影をしのばせる貴重な遺構だ▼馬が近隣の村に入ったり、畑を荒らした…
2025年9月5日[1面]
この夏の暑さは、どうやら人間だけでなく植物にもこたえているようだ。直射日光を避けたベランダに多肉植物を並べているが、普段は外が好きなはずの彼らも、どうにも元気がない。水のあげ方を変えたり、風通しを工…