論説・コラム

回転窓/リケジョに違和感 [2019年6月19日1面]

 理系女子を指す「リケジョ」という言葉に違和感を覚える女性が増えているという。理工学部系にもっと女子が進学すれば、わざわざ理系女子だけを強調する、こうした言葉は不要になるだろう▼政府がまとめた2019年版の男女共同参画白書によると、大学での理工系分野の女性割合は依然として低く、諸外国に比べても低水準だった。その原因は学力不足ではなく家族の意向が影響しているという▼日本の女子の数学、科学の成績は経済...続きを読む

回転窓/改めて思う災害への備え [2019年6月18日1面]

 最大震度6弱を観測した大阪北部地震が発生してからきょうで1年。災害の教訓を防災対策に生かす大切さは常々言われてきた▼地震から1年を迎えるのを機に、大阪商工会議所は会員企業を対象に防災・減災対策に関する調査を実施したそうだ。結果を見るとBCP(事業継続計画)を「策定済み」「策定中」と答えた企業は38・8%にとどまり、3割弱は「策定していない」と回答した▼災害への備えでは、BCPの策定や食料備蓄、緊...続きを読む

回転窓/次に備える記憶と教訓 [2019年6月17日1面]

 近所の人たちが世話をしている公園の花壇で、ひまわりがすくすくと育っている。小ぶりな種を植えたそうで40センチほどの高さになるという。そろそろ上には成長し終えるようで、茎のてっぺんにある緑のつぼみが日増しに大きくなっている▼伝える側が梅雨明けを待ち遠しいと思っているからなのか、ひまわりの生育を巡るニュースが続けて報道されていた。その一つに、東日本大震災の被災地から届いたひまわりの種から花を育て、取...続きを読む

回転窓/豊かな生活に必要なお金は [2019年6月14日1面]

 担当大臣が受け取りを拒否したところで報告書の内容が消えてなくなるものでもないが、夫婦の老後資金に「2000万円が必要」と試算した金融庁の金融審議会市場ワーキンググループの報告書がさまざまな波紋を広げている▼この老後資金問題。2000万円という数字が独り歩きしている感が否めない。人生100年時代とは言うが、試算で挙げた95歳まで皆が生きるわけではない(2017年の日本人男性の平均寿命は81・09歳...続きを読む

回転窓/拡散するデジタル社会 [2019年6月13日1面]

 鉄道やバスなどに乗った時、どの席に座ろうか迷われる方も多かろう。車窓からの風景をゆっくり眺められる窓側、席を立ちやすい通路側など、その時の気分や状況で選ぶ席も変わる▼新幹線は電源用コンセントが付いた車両が増えている。やはりコンセントが利用できる席は人気が高いようだ。無料の無線LANサービスも利用しやすくなり、新幹線の車内が目的地に着くまでの間、ちょっとしたオフィス空間に変貌する▼スマートフォンの...続きを読む

回転窓/多発する自然災害 [2019年6月12日1面]

 天気予報の傘マークが気になる季節になった。関東や東海、北陸などで先週、梅雨入りが宣言され、これから約1カ月間、じめじめとした日が続く▼梅雨は古来「さみだる」と言われてきた。天の高いところから尊い水が垂れてくる。その水が稲作に使われ、生活の糧となる。一部は飲み水となり生命の源となる。だが、その尊い水も時に、暮らしを脅かすものに変わる▼昨年9月、近畿地方を襲った台風は激しい暴風雨で甚大な被害をもたら...続きを読む

回転窓/単線鉄道の記憶 [2019年6月11日1面]

 幼稚園に通っていた頃の話。自宅近くを走る鉄道は車両の床が木製で車内にオイルの臭いが漂っていた。少し離れていた幼稚園に通うため毎朝、母親と一緒に電車に乗っていた▼その鉄道は単線で運行していたが、レールが2本しかないことに何の違和感も抱かなかった。だが大きくなって物心がつく年になると単線の運行をなんだか恥ずかしく思うようになった▼鉄道会社や自治体は街の分断解消や事故防止を目的に連続立体交差事業に力を...続きを読む

回転窓/身近で大切なもの [2019年6月10日1面]

 ウェブ地図が手軽に利用できるようになっても、地図帳を開いて新たな気づきに期待して見るのが楽しい、という方もおられよう▼地図の種類は国土の基本の形を表す地形図をはじめ、災害や環境、資源、土地利用などを表すものなどさまざま。3Dで見たい方向から見ることができたり地形の断面を描いたりと、地図の情報化や高精度化も加速し、それを支える測量技術も大きく進歩している▼日本の測量は明治期に西欧の技術を取り入れた...続きを読む

回転窓/自らの責任を果たす業種区分の新設 [2019年6月7日1面]

 2016年6月に施行された改正建設業法は、建設業許可業種区分に「解体工事業」を追加したことが目玉の一つだった▼約40年ぶりに業種区分の新設が決まった時、解体工事業界の首脳にインタビューした。その人は業種の独立を喜ぶ一方で、緊張ぎみに「社会的に果たすべき責任が明確になった」と話していた。解体工事の品質確保により力を注ぐという決意が言葉の端々に表れていたことが印象的だった▼業界の悲願だった業種区分の...続きを読む

回転窓/問われる環境意識 [2019年6月6日1面]

 地元の商店街がエコポイントカードと呼ぶ取り組みを進めている。「レジ袋不要」や「食べ残しゼロ」など店舗ごとに設定したエコ活動を行うと、ポイントがもらえる仕組みだ。20ポイントたまると商店街で利用できる100円分の金券に交換できる▼環境問題に取り組む市民団体の提案で始まったそうだ。レジ袋の利用や食べ残しの廃棄などが減れば、店にとってはコスト削減になる。ポイントカードをきっかけに地元店舗の利用が増えて...続きを読む

回転窓/トンネルに女性技能者を [2019年6月5日1面]

 「斧指(よきさし)」。鍛冶や木材加工の技術を駆使して支保工を作るトンネルの技能工をこう呼んだ。この職種、今はないが相当な技能が必要だったという▼トンネル現場はNATMの導入など技術の進歩とともに大きく変わった。現場は格段にきれいになり安全性も向上した。死亡事故はここ10年、多少の波はあるものの5人程度まで減少。坑内で働く人たちが一丸となって労働環境の改善に取り組んだ成果だろう▼先日、土木学会らの...続きを読む

回転窓/歯も健康第一 [2019年6月4日1面]

 先日、奥歯に詰めてあった金属が取れてしまい慌てて歯医者に行った。昨年も同じ場所を治療しており、「とりあえず様子を見てみますが、次に取れたらしっかり治しましょう」ということになった▼仕事も私生活も健康が一番なのは言うまでもない。年齢を重ねたこともあり、若い頃はサボりがちだった健康診断も最近はしっかりと受けている。ただ歯の異常は突然やってくるので厄介だ▼きょうから「歯と口の健康週間」がスタートする。...続きを読む

回転窓/自然が促す好循環 [2019年6月3日1面]

 オレンジや朱色といった初夏を彩る高原のレンゲツツジと残雪のある険しい山々。6月なら爽やかな景色が楽しめる長野・乗鞍高原が観光地として、今年も人気を集めている▼4、5月の大型連休は国内の旅行者だけでなく、インバウンド(訪日外国人旅行者)も多く訪れた。コオニユリなどが咲く8月は涼しい夏の旅ができるとあって、昨年リニューアルオープンしたキャンプ場は、盆休みの予約が受付開始から早々に一杯になったそうだ▼...続きを読む

回転窓/沈埋トンネル完成へ残り1函 [2019年5月31日1面]

 東京港の中央防波堤地区と有明地区(東京都江東区)を結ぶ「臨港道路南北線」の海底トンネル建設工事が大詰めを迎えている。七つの沈埋函のうち六つ目の設置が23日に完了、残すところあと一つとなった▼中央防波堤地区と都市部を結ぶ南北のアクセスは現在、青海縦貫道・第二航路海底トンネルのみ。物流や防災面から二重ルート化を図ることになり、アプローチ部を短くできることや掘削土砂の発生量、建設工期などを考慮して沈埋...続きを読む

スコープ/熱中症対策、早めの準備で万全に/フルハーネス仕様の空調服が好評 [2019年5月30日12面]

 気温25度を超える夏日が増え始め、建設現場では熱中症対策が気になる季節になってきた。熱中症対策は作業員が身に着けて体を冷やすものから、扇風機などで現場全体の気温を下げる機器、塩分補給のための飲料水やあめ、熱中症指数モニターなどの計測器までさまざまな商品がある。今年はどのような新作があり、どんな商品が売れ筋なのか。建設現場の熱中症対策商品を扱う、つくし工房(東京都板橋区)の佐藤良一専務に解説しても...続きを読む
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