論説・コラム

回転窓/変わらない物の価値 [2021年4月9日1面]

 新型コロナウイルスの感染拡大を契機に業務の洗い出しを行ったと企業関係者に聞いた。ウェブ会議やテレワークの進展などを踏まえ、仕事の在り方を柔軟に見直す試みだ▼興味深いのは、恒例行事の扱い。顧客へのヒアリングで、想定以上に有意義に受け止められていたことが分かった。感染症対策への配慮が必要なため従来通りとはいかないものの、コロナ禍でも継続する判断に至ったそうだ▼民主党政権下で事業仕分けが盛んに叫ばれた...続きを読む

工学院大学ら/「カプセルハウスK」(長野県御代田町)保存再生へ/黒川紀章氏が設計 [2021年4月8日1面]

 工学院大学ら2者は、建築家の黒川紀章氏(1934~2007年)が所有していた別荘「カプセルハウスK」(長野県御代田町、73年完成)の保存事業を5月に開始する。生物が新陳代謝する様子をデザインに取り入れた「メタボリズム理論」に基づき、別荘はカプセル状の躯体が四つ突き出た外観を持つ。歴史的価値の高い建築物を保存活用する一環で、工学院大らは一般公開する予定だ。
 保存活用は工学院大の建築学部鈴木俊彦...続きを読む

回転窓/復興のシンボル [2021年4月8日1面]

 2016年4月の熊本地震で甚大な被害を受けた熊本城。戦国武将の加藤清正が築城した難攻不落の名城として知られ、震災後は「復興のシンボル」として修復作業が進む▼天守閣の復旧工事が完了し、大型連休前の26日から一般公開が始まる。全面リニューアルでエレベーターなどバリアフリー対応も徹底し、多くの人たちが最上階の展望室に上れるようになる▼地震発生から10日後に被災地を取材で巡った時、熊本城は立ち入り禁止で...続きを読む

回転窓/引っ越しの春 [2021年4月7日1面]

 入学や就職、転勤など春は引っ越しの多い季節。住み慣れた町を離れ、見知らぬ土地での生活はこれから起きる出来事に期待が膨らむ一方で、不安も交錯する▼浮世絵師の葛飾北斎は90歳の生涯を終えるまで、93回引っ越した。転居を繰り返す理由は諸説あるが、有力なのが「掃除ぎらい」。絵に集中するあまり家事をせず、部屋の中が散らかると引っ越した▼遠隔地に居を移すのではなく、生誕地の葛飾郡(東京都葛飾区・墨田区・江東...続きを読む

回転窓/世の中を変えるブレークスルー [2021年4月6日1面]

 青、赤、緑の3色を組み合わせるとさまざまな色が表現できる。物を見る時、人間は色を青、赤、緑の“光の三原色”に分解して認識している。小学校で教わった時、3色を混ぜると白になるのが不思議で仕方なかった▼すっかり定着した発光ダイオード(LED)照明は青色LEDの開発無くして実現できなかった。1960年代に赤と黄緑のLEDは開発できたが、青は技術的なハードルが非常に高く「20世紀中の実用化は不可能」とさ...続きを読む

関東整備局/河川工事現場のカレンダー作成/関係者が撮影 [2021年4月6日12面]

 国土交通省関東地方整備局は、河川工事の現場写真を使った2021年度(4月~22年3月)のカレンダーを作製した。人目に触れる機会が少ない河川やダム、砂防などの工事の様子を伝え、事業や工事関係者に対する理解を深めてもらうのが目的。同局のホームページ(HP)にアップしており印刷して利用できる。19年度から作製しており今回で3回目になる。
 カレンダーは河川工事に従事する関係者が撮影した写真を使い、現...続きを読む

回転窓/前向きで元気な一歩 [2021年4月5日1面]

 「おっちゃんと仲良くしてくれてありがとう」。近所の小学校の先生が児童に配った手紙にそう書いていた。児童だけでなく先生のコロナ禍の苦労も保護者に正直に伝えてくれた▼初の緊急事態宣言期間中には学習プリントがたくさん入った封筒を自転車で各家庭に届けたり、校外学習が中止になって落ち込む児童を励ましたりと、先生も大変な1年だった。「ずっとずっと応援しています」。別れの手紙に涙ぐむ児童と保護者が少なくなかっ...続きを読む

回転窓/多様な意見を吸い上げて [2021年4月2日1面]

 飲み会やたばこ部屋などの恒例メンバーで議論するような企業は要注意--。多様な人材が互いに認め合って働く「ダイバーシティー&インクルージョン」の推進で、トップが意識すべき点に経団連が挙げた項目の一つだ▼暗黙のルールで結び付いた人間で話し合うのではなく、意欲と能力がある人を積極的に登用すべきだと指摘する。多様性の意義をトップ自らの言葉で語ることが重要とも。メッセージを担当部署に任せるようでは発信力に...続きを読む

21年度スタート/改正業法が全面施行/新技術検定運用、CCUS技能者登録2段階で [2021年4月1日1面]

 年度が改まる4月1日は節目になる出来事が多い。法令の施行や制度・仕組みが始動。企業では新体制への移行や新卒者の入社などを経て、2021年度のスタートを切った。=24面に関連記事
 改正建設業法の技術検定制度の見直し規定が1日に施行され、21年度の試験から新しい技術検定制度となる。学科と実地を加味した第1次検定と第2次検定に再編。第1次検定の合格者に「技士補」、第2次検定の合格者に「技士」の称号...続きを読む

回転窓/コロナ時代の通じ合い [2021年4月1日1面]

 新年度を迎え社会人1年目の若者たちの新生活が幕を開ける。経験を積み重ね、さまざまなことを学びながら、一歩ずつ成長を遂げてもらいたい▼前年から続くコロナ禍で対面による指導や集合研修が難しくなった。新人研修だけでなく、日常業務でもオンラインやリモートワークなどが日常的な風景になりつつある▼マネジメント支援サービスを展開するO:(東京都目黒区)がコロナ下の新卒第1世代約400人に行った概況調査(202...続きを読む

回転窓/指名停止措置 [2021年3月31日1面]

 二十数年前のある役人の話。「自分が家を建てる時、変なうわさがある建設会社に見積もりは依頼しないでしょう。指名停止はそこに通じるところがある」▼法律違反や瑕疵(かし)などが発覚した会社に公共工事の発注者は一定期間入札参加を制限する指名停止を行う。期間は措置要領に基づいて決めるが、それが過剰に長い場合もある▼仮に停止期間が不当に長いと建設会社が思っても、請負業の体質としてなかなか発注者に文句は言えな...続きを読む

回転窓/総額表示にご注意あれ [2021年3月30日1面]

 新型コロナウイルスの緊急事態宣言が全面解除されて初の週末になった27、28の両日は多くの地域で桜が満開を迎えたこともあり、観光地などで人出が多くなったという▼通信大手ソフトバンクの子会社が主要駅や桜の名所を対象にスマートフォンの位置情報を分析したところ、27日の人出は1週前と比較し東京都内の主要駅で5~7%増。京都の嵐山や鎌倉の鶴岡八幡宮は20~30%も増えたそうだ▼宣言が解除されたとはいえ、感...続きを読む

トンネル工事を安全に-粉じんガイドライン改正・上/測定方法変更、解釈巡り業界困惑 [2021年3月30日1面]

 ◇建災防が換気技術指針見直し
 トンネル工事の粉じん対策を巡り、厚生労働省が改正した粉じん障害防止規則と「ずい道等建設工事における粉じん対策に関するガイドライン」が4月1日から段階的に施行される。切羽に近接する場所の粉じん濃度の測定方法が変更され、測定結果に応じた呼吸用保護具を使用しなければならなくなる。元請となるゼネコンや作業を担う専門工事会社からはガイドラインの解釈で困惑する声もある。改正...続きを読む

回転窓/東京湾をX線撮影 [2021年3月29日1面]

 先月13日に起きた福島沖を震源とする地震に続き、今月20日には宮城沖で地震が発生した。二つの地震とも東日本大震災の余震とされる▼最大震度6強を観測した地域があったものの、インフラや建造物の被害は限定的で多くの人命が守れた。東日本大震災以降進めてきた耐震化や国土強靱化の対策が大きな効果を発揮したと言えよう▼東京大学や九州大学、関西大学などの研究グループが東京湾アクアラインの海底トンネルにセンサーを...続きを読む

回転窓/ニューノーマルの住宅需要 [2021年3月26日1面]

 首都圏郊外の町で若い世代が増えたと聞いた。空き地に新築住宅が建つケースや、仕事ができるよう中古住宅を改修して入居するケースが目立つそうだ▼リクルート住まいカンパニー(東京都港区、淺野健社長)の2020年の調査によると、東京23区居住者がほかのエリアで一戸建て住宅を購入する割合が増加。東京23区以外の購入割合は88%で、14年に調査を開始してから最多という▼ゆとりのある居住空間のニーズが高まる傾向...続きを読む
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