論説・コラム


2024年3月19日[1面]

回転窓/能登の春遠からじ

 冬の寒さが和らぎ、外出時の服装は防寒の厚着から薄着に変わりつつある。気温が上がり、各地では春の訪れを告げるサクラの開花がこれから本格的に進む▼春の陽気で身も心も軽くなると、うちにこもらず、外に出かけたくなるのが人の行動心理だろう。花見の名所などの観光地には、待ちに待った行楽シーズンが到来する▼先週末の16日、北陸新幹線で富山・石川方面に出張で訪れた。始発の東京駅から乗車すると、連休でもないいつも…

2024年3月19日[12面]

能登半島地震-現場リポート/大林組、のと三井IC道路啓開に尽力

 ◇のり面挙動を確認しながら安全に作業  能登半島地震で被害を受けた能越自動車道(国道470号)「のと三井IC~のと里山空港IC区間」で、2月27日午後1時に対面通行が可能となった。複数の建設関連会社が道路啓開作業に当たり、2車線を確保。地震発生から2カ月で対面通行までこぎ着けた。同区間のうち大林組は、のと三井IC近くの道路啓開を担当。震災直後のり面が崩れ、道路全体を覆った。国道249号災害復旧工…

2024年3月18日[1面]

回転窓/点字ブロックの歴史を知る

 きょう3月18日は「点字ブロックの日」。1967年のこの日、岡山市内に世界で初めて敷設されたことにちなんだ記念日である▼発明者は三宅精一氏(26~82年)。視覚障害者が交差点で道路を横断しようとしていた時、車が横を勢いよく走っていくのを見て「はっ」とし、点字ブロックの構想が浮かんだという▼開発経緯や普及への歩みは安全交通試験研究センター発行『白浪に向いて 三宅精一を語る』(83年、岩橋英行著)に…

2024年3月15日[1面]

回転窓/本格賃上げの春

 2024年春闘で賃上げの動きが加速している。基本給を底上げするベースアップ(ベア)を巡り、自動車や電機ら大手企業で満額回答が相次いだ▼岸田文雄首相は13日、政府と経済界、労働界のトップによる政労使会議で「コストカット型経済から次のステージに移行していく良い動きを確認できた」とした上で、デフレ脱却へ「これから正念場」と訴えた。今後は、中小企業らを含めた底上げが争点となる▼建設業も同様だ。岸田首相や…

2024年3月15日[12面]

建築へ/丹下健三氏設計の横浜美術館、3月15日リニューアルオープン

 □「丹下健三」作品の先進性を再認識する契機に□  建築家・丹下健三氏(1913~2005年)が国内で初めて手掛けた美術館である横浜美術館(横浜市西区)の大規模改修工事が完了し、きょうリニューアルオープンする。第8回となる現代アートの国際展「横浜トリエンナーレ」のメイン会場の一つとなり、多くの人が訪れることになる。同館の再出発に当たって掲げられたキャッチコピーは、多様性が求められる現代を踏まえた「…

2024年3月14日[1面]

回転窓/食物繊維25グラムに挑む

 朝食は野菜から食べ始める「ベジファースト」を実践している。最初に野菜を食べるだけで、食事内容を変えず手軽にダイエットできるとの触れ込みで始めたが、現実はそう甘くないようだ▼厚生労働省の有識者検討会が…

2024年3月13日[1面]

回転窓/温かいお別れ

 近所の少年サッカーチームでベテランコーチとのお別れ会が先日開かれた。言葉が厳しいせいか、低学年の選手や保護者には誤解されやすい一面があったのだという▼高学年になるにつれて慕う選手が増えていくコーチで…

2024年3月12日[1面]

回転窓/不適切な「××」

 1月からTBS系で放送中の金曜ドラマ『不適切にもほどがある!』。取材先との雑談などでもよく話題に上り、特に昭和世代の視聴者の多くがはまっているという▼主人公の体育教師が1986(昭和61)年から現代…

2024年3月11日[1面]

回転窓/ラジオ放送の共感性

 ラジオの聴取者はリスナーと称される。テレビにはこうした聞き慣れた言葉が見当たらず、ラジオ好きな人たちを総じた呼称とも言えよう▼1925年に日本のラジオ放送が始まってから来年で100年を迎える。当時は…

2024年3月8日[1面]

回転窓/情報発信の姿勢

 11月の米大統領選を巡り「もしトラ」と「ほぼトラ」という言葉が話題だ。前者はもしかするとトランプ前大統領が再選するかもしれないという意味。後者は、トランプ氏がほぼ再選するとの見方だ▼本選に向けて民主…

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