論説・コラム


2026年6月16日[1面]

回転窓/井戸を掘れない人と掘れる人

 会話はキャッチボールとよく言う。だが実際は、ボールを受けるより投げる方が楽なことが多い。自分語りは迷わずできるし、沈黙も埋められる。相手がうなずけば、なお心地よい▼記者の仕事は、その逆にある。取材で…

2026年6月15日[1面]

回転窓/探しものと人の心理

 物理学者の寺田寅彦(1878~1935年)が残した随筆『錯覚数題』に、「捜すものは無い」と題した一節がある。〈捜さない時には、邪魔なほどに目の前にころがっているものが、いざ入用となって捜すときはなか…

2026年6月12日[1面]

回転窓/厳しい状況こそ絶好の好機

 パッケージを白と黒の2色に抑えた「ポテトチップス」が、コンビニエンスストアに並び始めたそうだ。小欄はまだ出会っていないが、もの珍しさに購入してみようと思う▼原因は緊迫する中東情勢に端を発する資源不足…

2026年6月11日[1面]

回転窓/飛べない鳥の守り方

 飛べない鳥として知られる天然記念物のヤンバルクイナ。その俊足ぶりは知られていないかもしれない。野生種は警戒心が非常に強く、人を見るとすぐに隠れてしまうが、沖縄県国頭村の生態展示学習施設で保護している…

2026年6月10日[1面]

回転窓/街の書店を愛して

 東京都文京区の小石川エリアにはさまざまな顔がある。東京ドームに代表される国内有数の娯楽施設と日本庭園である小石川後楽園が隣接。江戸時代に武家屋敷が多く置かれていた歴史が色濃く残り、趣のある街並みが広…

2026年6月9日[1面]

回転窓/布団のかまくらで見たマラドーナ

 2002年の日韓ワールドカップ(W杯)は、日本中を興奮の渦に巻き込んだ。街には出場国のユニホームがあふれ、歓声とため息、そして感動が交錯した▼もっとも、初めてW杯に心を奪われたのは、ディエゴ・マラド…

2026年6月8日[1面]

回転窓/梅酒と琥珀の月日

 江戸時代に医師で本草学者の人見必大(ひとみ・ひつだい)が著した『本朝食鑑』には、食と医の観点からさまざまな食材の特徴や効能などが書かれている。当時の食文化も分かり、現代語訳が出版されていて興味深く読…

2026年6月5日[1面]

回転窓/伝統の技を失う前に

 学名「ニッポニア・ニッポン」。「朱鷺(とき)色」と呼ばれる淡いピンク色の美しい羽を広げ、優雅に大空を飛ぶ国の特別天然記念物・トキは、まさに日本を象徴する鳥だ▼かつては日本各地に生息していたが、明治時…

2026年6月5日[12面]

建築へ/佐藤総合計画/シンガポールと台湾に進出、関係構築へ現地大学で講演

 佐藤総合計画が海外事業で新たな国・地域への進出に動いている。1990年代から大型プロジェクトに取り組んでいる中国に続き、東南アジアに展開。中国で得た経験と実績を生かし、現地の設計事務所や教育機関など…

2026年6月4日[1面]

回転窓/地域の担い手の訴え

 出水期に入ってすぐにやって来てしまった台風6号の影響が続いている。記録的な大雨が降った地域があり、これ以上の被害が出ないよう願いたい▼政府は2日から警戒を呼び掛けた。休校や運休を早々に決めた学校、交…

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