凜/内閣府政策統括官(防災担当)付・阪井瑞季さん、何気ない日常を守りたい

2025年7月28日 人事・動静 [10面]

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 「人の命を守る仕事をしたい」と国土交通省に入省した。3年目の今年、内閣府に防災担当として出向。国の防災の中枢とも言える部署での仕事に「周りの小さい幸せ、何げない日常を守ることに貢献できていると思うと、やる気が出る」と張り切る。
 入省後の配属は中部地方整備局。港湾空港部と木曽川上流河川事務所で1年ずつ勤務した。2年目には能登半島の豪雨災害でテックフォース(緊急災害対策派遣隊)隊員として人生で初めて被災地に入った。発災直後の生々しい現場を目の当たりにし「災害の大変さを改めて思い知った」。それでも復旧に携わる中で「災害におびえることなく暮らせる国をつくることに貢献したい」と思いを新たにした。
 帰還後に現地で使った「テックフォース活動支援アプリ」の運用成果を部内で発表し高く評価され、本省で事例発表することに。「まさか多くの幹部の前で2年目の自分が発表するとは思っていなくて」と緊張したが、上司や仲間の助けもあって無事に乗り越えた。被災地への派遣も含め「貴重な経験をさせてもらったので無駄にしないよう、恩返しができるように頑張っていきたい」と前を向く。
 大学時代にはジャズダンスに没頭し、サークルでは副幹事長も務めた。今でもイベントに合わせて時折舞台に立つ。現在、夏の舞台に向け仕事の合間を縫って練習にいそしむ。
 (さかい・みずき)内閣府政策統括官(防災担当)付参事官(調査・企画担当)付主査付