東京都/東京五輪6施設の利用率/24年度は9割以上、順調に利活用進む

2025年9月16日 行政・団体 [4面]

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 東京都は、2021年に開催した東京五輪・パラリンピックに向けて整備した競技施設の利用状況などをまとめた。6施設の利用率は24年度実績で90%以上と高水準だった。来場者数は合計271・7万人。スポーツ以外にエンターテインメントやイベントなどで会場になっている。都は「都民のウェルビーイング向上に貢献している」と評価した。
 集計対象は都が整備した▽東京アクアティクスセンター(江東区)▽海の森水上競技場(同)▽カヌー・スラロームセンター(江戸川区)▽大井埠頭中央海浜公園ホッケー競技場(大田区)▽夢の島公園アーチェリー場(江東区)▽有明アリーナ(同)-の6施設。仮設物などを撤去した後、21年10月以降に再開業している。
 6施設の合計利用者は22年度93・4万人、23年度219・1万人、24年度271・7万人と推移。22年度に481回だったイベント開催数は、24年度に850回まで増えた。スポーツ大会の開催数も22年度の118回が24年度に232回まで増加。都は「東京のスポーツインフラの中核」として利活用が広がっている分析した。
 都は、公共施設として利用料金を低く設定すると同時に、維持管理費の低減にも注力してきた。年間施設運営費は25年3月決算で、計画時と比較し約6・7億円抑えた4・1億円に圧縮している。