国土交通省と測量設計、地質調査、建設コンサルタントの建設関連3団体でつくる「建設関連業イメージアップ促進協議会」は7日、工学系の大学生らに建設関連業の魅力を発信する説明会を東京都千代田区の日本大学理工学部で開いた=写真。第一線で活躍する若手技術者が仕事内容や1日の過ごし方、やりがいなどを語った。2025年度は日大を含め数カ所の大学で説明会を開く予定だ。
説明会には全国測量設計業協会連合会(全測連、藤本祐二会長)と全国地質調査業協会連合会(全地連、田中誠会長)、建設コンサルタンツ協会(建コン協、大本修会長)から代表者が参加し、各業界の役割などを紹介した。いずれもインフラ整備・維持管理の上流部を担う意味で重要度が高く、社会ニーズの多様化から事業領域も広がっていると説明。センサーやAIなどデジタル技術の発達でデスクワークの比重が高まっているなど、働き方が変化している現状を伝えた。
若手技術者として登壇した中央開発の寺田龍矢さんは、全国の現場を飛び回って地質調査に従事する毎日を紹介。繁忙期の働き方や休暇取得の状況などを包み隠さず話した。建設技術研究所の生田まりなさんは、地方自治体向けに下水道関係の計画策定業務に従事する。就職活動ではOB・OG訪問などを通じ自分のやりたいことを考えるなど「まずはトライ&エラーでやってみることが大事だ」と呼び掛けた。