2027年国際園芸博覧会協会は、27年3月に開幕する「GREEN×EXPO2027(花博)」の概要をまとめた。協賛額10億円以上の「ダイヤモンドパートナー」として大成建設が参画する。会場は旧上瀬谷通信施設跡地(横浜市瀬谷区、旭区)。「幸せを創る明日の風景」をテーマに大林組や鹿島、竹中グループ、住友林業、日本造園建設業協会(日造協)東北総支部などがブースを出展する予定だ。
花博の世界観に賛同する企業や団体がプロジェクトの協賛者になり、理念や技術を盛り込んだコンテンツを提供する。大成建設は花博で唯一のダイヤモンドパートナー。プラチナパートナー(協賛額5億円以上)として明治安田生命保険など3者が参画している。
市民や企業が力を合わせて緑と産業活動を融合させた展示を行う「Village出展」には、ゼネコンや林業の各社がブースを設ける。大林組のコンセプトは「自然で心地よい幸せが続く」。自然と共生する理想都市を築いた国と、宇宙との暮らしが日常になった国を舞台に、自然で心地よい幸せを持続させ、地球と社会、人の調和につなげる世界観を表現する。
鹿島は大阪・関西万博のシンボル「大屋根リング」の木材を使ったタワー「(仮称)KAJIMA TREE」を展示する。先端技術をふんだんに使い、脱炭素、資源循環、自然再興の相乗効果が生み出せるような未来都市の風景をつくり出す。
竹中グループは建築とランドスケープ、屋内外展示、イベント運営が一体となった「竹中ビレッジ」を設ける。楽しみながら資源循環を学んでもらい、同グループが提唱する「リジェネラティブ(再活性)ワークス」の実現につなげる。
住友林業は複数の空間をつなぐデッキを設ける。森と社会の関わりを考えるきっかけをつくりながら、内外装に自然素材を使って木の香りや枝ぶりが楽しめるようにする。清水建設や東急グループも出展が内定している。
庭園や花壇を展示する「花・緑出展」では、日造協東北総支部が「東北6県ガーデンプロジェクト」を紹介する。豊かな自然や人々の温かさにあふれる東北の魅力を訪問者に感じてもらう。









