大和ハウス工業は30日、住友電設を買収すると発表した。両社と住友電設の親会社、住友電気工業の3社が同日に業務提携契約を結んだ。
 大和ハウスはまず、住友電設株のうち少数株主が保有する49・3%にTOB(株式公開買い付け)を実施する。成立後、住友電工は住友電設の自社株買いに応じ、3月下旬に全株式を1株当たり6877円で売却する予定だ。買収額はTOBが1694億円、住友電工の株式譲渡が1226億円で、総額約3000億円となる。
 TOBの買い付け価格は1株当たり9760円で、総額1694億59百万円となる。取得予定の株式数は1736万2680株(取得下限は388万株)。下限の株式数に満たない場合は全株式の取得を見送る。買い付け期間は31日~12月15日。
 大和ハウスは住友電設を子会社化することでデータセンターや半導体工場などの開発を強化。売上高10兆円を目指す。
 住友電設の株式は現在、住友電工が50・7%保有している。大和ハウスは住友電工以外の少数株主を対象に公開買い付けを実施。少数株主から全ての株式を取得できなかった場合は強制的に株式を買い取るスクイーズアウトを実施する。
 その後、住友電設は大和ハウスから資金提供を受けるとともに減資も実施。加えて住友電工が持つ住友電設の株式も買い取ることで、大和ハウスの完全子会社となる。
        










 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					 
					