横浜市、AGC/公共建築物の廃棄窓ガラスを水平リサイクル/全国初の実証実験へ

2025年11月25日 行政・団体 [5面]

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 横浜市とAGCは、公共建築物の廃棄窓ガラスを水平リサイクルする実証実験を共同実施する。従来は埋め立て処分が主流だったが、窓ガラス製品の原料として再利用できるかどうか可能性を探る。
 解体現場での作業時間やコストなどを調査・検証する。公共施設の廃棄窓ガラスを水平リサイクルする試みは全国初。持続可能な窓ガラス循環システムの構築に向け、官民一体で取り組む考えだ。
 実験フィールドは横浜市立二俣川小学校(旭区二俣川1の33)。12月に実証を開始し、2026年1月までの予定。「二俣川小学校解体工事(1期)」で廃棄窓ガラスの数量や作業工数、時間、コストなどを検証する。
 同工事の施工は小俣組・岩野建設JV。実験では横浜市が公共建築物の解体、廃サッシの回収と分解はワイジーオー(小俣組が協力)、再生原料となるガラスカレットの製造は飯室商店、材料の納入先と板ガラスの製造をAGCが担当する。
 市は公共建築分野でのサーキュラー施策を進めている。1トンの廃棄窓ガラスを水平リサイクルした場合、天然資源の採掘量1・2トン減、埋め立て処分1・0トン減、二酸化炭素(CO2)排出量600キロ減の効果が見込める。