経済産業省関係の2025年度補正予算案は2・7兆円、国庫債務負担行為の複数年度分を含めた規模は3・1兆円となった。工業用水道の強靱化、データセンターの地方拠点整備、中小企業支援などに取り組む。経済成長と脱炭素の両立を促すGXの取り組みとして、浮体式洋上風力発電設備の製造事業者支援などを進める。
分野別の計上額のうち、生活の安全保障・物価高対応が1兆3570億円。工業用水道の耐震化・浸水対策・停電対策といった強靱化の加速と施設の合理化・経営最適化に12億円を計上した。中堅・中小企業、スタートアップ企業の設備投資や、人材受け入れの給付金支給に充てられる大規模成長投資補助金に新規で2000億円を計上した。
強い経済の実現に1兆1634億円を計上した。経済安全保障のためのサプライチェーン(供給網)の強靱化として、無人航空機の研究開発や設備投資の支援に投じる基金(139億円)を新たに設ける。データセンター地方拠点整備事業は93億円で、共同溝などのインフラの整備費、土地造成費の一部を支援する。浮体式洋上風力発電設備などのGXサプライチェーン構築支援事業には55億円を計上し、債務負担行為を含めて845億円を確保する。
工場の省エネ設備更新を支援する省エネ投資促進支援事業費補助金は債務負担行為を含めて175億円とした。二酸化炭素の回収・貯留のCCS事業支援は339億円となった。






