産総研/北海道千歳市に次世代半導体研究拠点整備/29年度稼働目指す

2025年12月15日 工事・計画 [1面]

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 赤沢亮正経済産業相は12日の閣議後会見で、産業技術総合研究所(産総研)が北海道千歳市に最先端半導体の研究拠点を整備する計画を明らかにした。同市には次世代半導体の量産化を目指すラピダスが研究・製造拠点を構えている。同社などの半導体企業、製造装置や素材の企業、大学などに利用してもらい、高度な研究開発を促す。=4面に関連記事
 2029年度の稼働を目指す。国会で審議中の補正予算案に極端紫外線(EUV)露光装置などの経費を盛り込んでおり、成立すれば必要な製造装置を導入していく。赤沢経産相は、海外の企業、研究機関との連携にも意欲を示した。「経済成長を生み出すのは高市早苗総理の基本的な考えでもある」とも述べ、「AI、半導体は国家的プロジェクト」と強調した。
 北海道では、鈴木直道知事が北海道電力の泊原発3号機の再稼働に関し10日に同意を表明した。エネルギーインフラやGX、DXを巡る地域の取り組みが活発なことに関し、赤沢経産相は「地域の特色を生かした企業投資を省としても促進したい」と述べた。