東急建設が開発した1時間耐火木造柱「モクタスWOOD(HC耐火)」が国土交通大臣認定を取得した。同社が手掛ける中大規模木造・木質建築ブランド「モクタス」の木造技術として展開。燃え止まり層に2種類の被覆材を用いることで、耐火被覆に強化石こうボードを使用する従来と同等の耐火性能を確保。燃え止まり層の重量を約40%軽量化し、二酸化炭素(CO2)排出量を約34%削減した。
被覆材を構成する燃え止まり層の1層目にはスラグ石こう板を採用。原材料の80%程度に産業廃棄物として処理していた工場などの副産物、古紙などを使用している。ボードの厚さも薄くして軽くした。2層目には軽量のけい酸カルシウム板を採用し、施工時の運搬や張り付けの作業性を向上。20%程度はリサイクル材料を用いている。
燃え止まり層の固定は2層とも接着剤を用いずビスだけを使うため、張り替えや解体を容易に行える。
木質荷重支持部材は120~600ミリ角に適用可能で、製材や集成材、単板積層材、直交集成材が使用できる。仕上材は厚さ18ミリ以上の木材(製材、集成材、幅はぎ集成材、単板積層材、羽目板)が採用でき、木現しの温かみのある見た目が特徴になる。
建物の用途に制限なく上層から4層までの柱に適用可能。純木造だけでなく混構造にも適用できる。柱の長さも制限されず、吹き抜けなどにも対応する。今後、自社施工現場で導入を予定している。








