論説・コラム
2026年10月27日[1面]
「月に吠える」という言葉には、誰にもぶつけられない感情を夜空の月に託すような響きがある。〈月に吠える犬は、自分の影に怪しみ恐れて吠えるのである〉(詩集『月に吠える』序文)。萩原朔太郎が作品に託したのも、孤独や不安、心の中で膨らみ続ける葛藤だったのだろう▼記者にも似た瞬間がある。取材先で聞いた言葉や理不尽な要求に腹を立て、記事にできない現実に歯がゆさを覚える。伝えたいことがあっても言葉を慎重に選び…
2026年10月27日[10面]
人の目を通じた都市の解釈/鳥瞰図絵師・青山大介氏/鳥の目で描く、まちの記憶
◇デジタル時代に問う手仕事の価値 デジタル技術が急速に進化する現代。鳥瞰(ちょうかん)図絵師の青山大介氏は「人の目を通して表現したものに価値は宿る」と信じ、鳥の目で見たまちの姿を描いている。代表作の一つ「或る日の神戸三宮」は、神戸市の中心部・三宮を同じ角度から描き続けているシリーズで、2026年版が6作目となる。青山氏に創作活動への思いなどを聞いた。(編集部・北澤涼太郎) 生まれ育った神戸市…
2026年10月26日[1面]
1990年代半ばのこと。当時の本紙編集局長が本欄で漢文学者・竹谷長二郎氏(1910~2012年)からの手紙について書いている▼江戸後期に活躍した文人・武元登々庵の漢詩集『行庵詩草』。この口訳と評釈がまとめられた竹谷氏の著書をコラムで紹介すると、ご本人から手紙が届いた。「墨痕も鮮やかにお礼の言葉が認(したた)めてあって恐縮した」という▼手紙の内容は、日刊建設工業新聞の題字にも話が及ぶ。紙面を見て着…
2026年10月23日[1面]
NHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」が終盤に差し掛かってきた。18日放送の第40回では豊臣秀吉と徳川家康の戦が迫る中、マグニチュード8くらいの直下型地震と推定される天正地震が発生し、和解に至るまでの過程が…
2026年10月22日[1面]
白・赤・青のパッケージとこくのある味わいが特徴の「白バラ牛乳」を販売する鳥取県の大山乳業農業協同組合。県内全ての酪農家が加盟し、生産から販売まで一貫した体制を整えている、全国でも珍しい酪農団体だ▼そ…
2026年10月21日[1面]
疾走する馬上から的に弓を射る。伝統武芸の流鏑馬(やぶさめ)が近所で開催されると知り、出かけてみた。開始まで1時間以上もあるというのに、会場は既に黒山の人だかり。小欄も自然と気分が高まった▼流鏑馬の歴…
2026年10月20日[1面]
「地球は丸い」。誰もが当然のように思っているだろう。ところが、その地球を平面に描くと、どうしても「ゆがみ」が生まれてしまう▼9月4日の国連総会で、各国の実際の面積をより正確に反映する世界地図の利用を…
2026年10月19日[1面]
毎年秋を迎えると、千葉県に住む友人からの頂き物を楽しみにしている。豪雨災害で収穫に影響が出ているようだが、先日、家に届いた落花生「おおまさり」(品種名)は今年も見事な出来栄えだ▼千葉名産・落花生の中…
2026年10月16日[1面]
健康増進を目的に歩く習慣が付いた一方、自転車に乗ることがめっきりなくなった。この機会に20代の頃から乗り続けた愛車を処分。だが安全のためにと家族から贈られたヘルメットは踏ん切りがつかず、まだ手元にあ…
2026年10月15日[1面]
この前の3連休に、東京湾の海辺で15歳以下のビーチサッカー大会が開かれた。関東以外からもビーチ専門のチームなどが参加し、熱戦が繰り広げられた▼芝の上とは違い、ボールの行方が分かりにくく、足で扱うのに…