論説・コラム
2025年12月12日[1面]
年末恒例の「今年の漢字」がきょう12日に京都の清水寺で発表になる。昨年は「金」。パリ五輪・パラリンピックのメダルラッシュや政治の裏金問題などが世の中の関心事だった。今年の世相を表す漢字は何か、楽しみにしている方も多かろう▼先週は「2025T&D保険グループ新語・流行語大賞」が発表された。年間大賞には、日本初の女性首相となった高市早苗氏の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」が選ば…
2025年12月12日[18面]
建築家・六鹿正治氏/AIA名誉フェローを授与/これからも社会と建築界に一層貢献
建築家の六鹿正治氏が米国建築家協会(AIA)から2025年名誉フェロー会員の称号を授与された。個人の業績だけでなく、建築界や社会の発展に貢献した会員に与えられる称号で、AIAの受章理由によると六鹿氏は「日本の建築家たちの意識を持続可能性へさらに向ける努力をし、建築家、市民、行政、国際的パートナーたちと積極的に関係を構築しつつ、気候変動対策という喫緊の共有課題への取り組みに貢献した」ことが高く評価…
2025年12月11日[1面]
青森県東方沖を震源とした8日深夜の地震では、発生直後から沖合津波の情報が相次いだ。防災科学技術研究所(防災科研)や気象庁など複数機関の観測機器がデータを集め、分析結果が即時の警戒に直結した▼防災科研は日本海溝海底地震津波観測網(S-net)として、北海道沖から千葉房総沖にかけて海底に地震計や水圧計を配備し、光海底ケーブルで膨大な情報を送信する。いずれも東日本大震災後に整備された体制だ▼気象庁は9…
2025年12月10日[1面]
あおぞら、愛らんど、はるかぜ--。これは国土交通省の各地方整備局が保有する防災ヘリコプターの名称で、順に関東、四国、九州の各整備局に所属する。最も歴史があるのは、初代あおぞら号で建設省(現国交省)が1988年に導入した▼先日、機体のメンテナンスを行っている東京都内の駐機場を取材した。高い天井の格納庫には民間を含め3、4機が所定の位置で待機していた▼2018年に運航を開始した2代目あおぞら号は最大…
2025年12月9日[1面]
師走の街角で、「マウスの日」と聞いてパソコンを思い浮かべる人は、どれくらいいるだろう。12月9日は、便利な道具に囲まれて暮らしていることを、あえて思い出す日でもある。まるで、魔法のつえを手にしながら…
2025年12月8日[1面]
地元の自治体が発行する広報誌を愛読している。好きなコーナーは「伝言板」。地域のサークル活動や催し物などさまざまな掲載情報の中で、先日はある体験会の案内に目が止まった▼それは話の内容をその場で素早く要…
2025年12月5日[1面]
近所のとんかつ店に、毎年恒例の大粒カキフライが並ぶ季節となった。先日訪ねてみると、1粒400円という値段に思わず驚いた。店主によれば、瀬戸内海を中心に養殖カキが例のない不漁に見舞われているという▼国…
2025年12月4日[1面]
ぷちぷちぷち--見かけると、ついつい指でつぶしたくなる気泡緩衝材。その用途は幅広く、大切な物を守るだけでなく、例えばアウトドアでは、断熱材や包帯代わりにも使えるという▼つぶす時のほどよい弾力や弾ける…
2025年12月3日[1面]
トランプ米政権がホワイトハウスの公式ウェブサイトに、「偏向している」と見なした報道機関や記者を名指しで非難するページを設けた。レビット大統領報道官は1日の会見で「メディアに責任を取らせる」と述べた▼…
2025年12月2日[1面]
仲間とは、不思議な存在だ。家族ほど近くはないのに、他人よりずっと心が寄り添う。思いやりは暖かな風。けれども、ぬるま湯のような安らぎだけでは帆が立たない。優しさの中に、厳しさを忍ばせることが大切だ▼若…