論説・コラム
2025年6月13日[1面]
平日は時間に追われ少しでも早く目的地に着こうと、快速や急行の電車をよく利用する。その反動もあってか、休日や旅先では普通列車や各駅停車に乗り、車窓の風景や列車の走行音などを楽しんでいる▼夜行列車を懐かしむ方も多かろう。新幹線や飛行機など長距離の移動手段が増えたことで徐々に廃止され、1970年代にブームが起きた「ブルートレイン」も2015年の北斗星(上野~札幌)を最後に姿を消した▼JR東日本が10日…
2025年6月12日[1面]
埼玉県熊谷市にありアジサイ寺で知られる能護寺で今年も有料拝観が始まった。50種類800株以上のアジサイが咲き乱れる風景は圧巻で、週末には最寄り駅からシャトルバスが運行されるほど多くの人でにぎわう▼能護寺の近郊にあるアウトドア施設は、雨でも屋外で食事が可能な屋根付きのバンガローや宿泊プランのアピールに余念がない。雨の日に撤収しても帰宅してからの手間が省けるよう、テントの乾燥サービスやレンタルを勧め…
2025年6月11日[1面]
服装の乱れは心の乱れ--。身だしなみをたしなめられる時、定番のように言われていたフレーズも多様性重視の時代になって耳にする機会がめっきり減った。梅雨入り間近の時節柄もあり、カジュアルなファッションで出勤する人をよく見かける▼環境省の音頭で2005年に始まったクールビズ。今やアパレルなどの業界にとって夏場のファッション市場を活性化させる重要な商機になっている▼同省はクールビズにふさわしい服装として…
2025年6月11日[10面]
ワールドワイド/ミャンマー中部地震、日本政府が被害の大きかったタイを支援
◇知見を復興に役立てて/安全管理、点検技術など共有 3月28日、ミャンマー中部を震源とするマグニチュード(M)7・7の大地震が発生し、同国全土を激しい揺れが襲った。震源地周辺は甚大な被害が生じ、国境を越え約1000キロ離れたタイの首都バンコクでも建設中の高層建築物が崩壊するなど影響が出た。地震大国の日本はこれまでの知見や経験を生かし、地震メカニズムの解析や、構造物の点検や安全対策支援に取り組む…
2025年6月10日[1面]
時計に関連する日本最古の記録は日本書紀にある「漏刻を新しき台に置く、始めて候時を打つ、鐘鼓を動す」だそう。古文は不得手で面目ないが「水時計を設置して時刻を鐘や太鼓で知らせた」という意味と理解する▼天…
2025年6月10日[12面]
防災減災/元和歌山県知事・仁坂吉伸氏に聞く、南海トラフ巨大地震にどう立ち向かうか
◇自治体は三つのレイヤーで対策を 政府の中央防災会議が設けたワーキンググループ(WG)は3月、南海トラフ巨大地震の新たな被害想定を公表した。想定によると首都圏から九州までの広域が強い揺れに見舞われ…
2025年6月9日[1面]
2025年は瀬戸内の島々や沿岸部を舞台とした「瀬戸内国際芸術祭」の開催年に当たる。3年に1度開かれる現代アートの祭典だ▼春・夏・秋の3会期に分かれ、季節ごとに瀬戸内とアートの魅力に触れられる。今年の…
2025年6月6日[1面]
建築家菊竹清訓氏(1928~2011年)が弱冠30歳で完成させた自邸「スカイハウス」(58年竣工)が、戦後に竣工した住宅で初めて国の重要文化財に指定される。文化審議会が文部科学大臣に先日答申した▼社…
2025年6月5日[1面]
海外渡航に必要な手続きのために初めて公証役場に行った。キーボードのタイピング音が響くだけの静まりかえった空間は、どこか落ち着かない気持ちになる▼身構えつつ公証人の登場を待っていると、優しい雰囲気の男…
2025年6月5日[10面]
著者に聞く/五洋建設・下石誠氏、『海底トンネルの造り方 水の力でつなぐ沈埋工法』
◇記録として残し若手技術者の助けに 五洋建設で長年にわたり沈埋トンネルの技術研究を重ねてきた下石誠顧問(元専務執行役員)が、『海底トンネルの造り方~水の力でつなぐ沈埋工法~』を出版した。普段目にす…