論説・コラム


2026年1月29日[1面]

回転窓/政治とお弁当

 はっと思った時、気が重くなる忘れ物の一つにお弁当がある。好みのおかずを詰めていたり、初めての具材や調味料を試した卵焼きを入れていたりすると、落胆はなおさらだ。作ってくれた人の顔が浮かび、謝罪の言葉が浮かんでは消える▼手作り弁当を持って出るのを忘れた知人が、おわびにお菓子を買って帰った。人気店の品であるほど「また忘れていいよ」と言ってくれるそうで、有事の対応策として有効らしい▼衆院選が公示された。…

2026年1月28日[1面]

回転窓/マンションに新しい住民?

 自宅マンションで、茶トラ猫を見かけるようになった。毛並みが良く、耳の先がカットされているので、元は家猫だったのだろう。最初の頃は、住民が通るたびに身構えていたが、慣れもあってか、いまでは〈ニャー〉と鳴きながら寄ってくる▼同じマンションには保護猫活動をしている住民がおり、可能な限り朝夕にエサを与えているようだ。日なたで丸くなって眠る姿は愛くるしく、近隣住民が“にゃん語”で話しかける光景も、ほほ笑ま…

2026年1月27日[1面]

回転窓/甘い蜜の、その後

 覇権主義は、蜜を吸い尽くすまで花に群がるハチに似ている。最初はとろけるほど甘く、非常に効率的で、勝者の論理としてまぶしく輝く。だが、蜜が尽きれば花は枯れ始め、ハチもいずれは行き場を失う。力で頂点に立ち続けようとする構造は、周囲を疲弊させ、やがて自分自身の足場を崩す▼歴史を振り返れば、永遠に覇権を保った存在はない。絶頂期の成功が慢心を生み、内部からもろくなった。いまも世界のどこかで、「秩序」や「責…

2026年1月26日[1面]

回転窓/後世へ悠久の時を刻む

 きょう1月26日は「文化財防火デー」。1949年のこの日、法隆寺(奈良県斑鳩町)の金堂が火災に見舞われ、7世紀末~8世紀初めに描かれた壁画が焼損する惨事を教訓に制定された▼境内の収蔵庫に保管されてい…

2026年1月23日[1面]

最強寒波襲来/地域の守り手奮闘、各県建協らが昼夜の除雪作業

 今季最強、最長とされる寒波が襲来する中、地域建設会社が除雪や警戒パトロールなど、住民の生活維持やインフラの保守点検に奔走している。25日ごろまで、日本海側を中心に大雪は続く見通しで、関東の平地でも積…

2026年1月23日[1面]

回転窓/改めて火の用心を

 地域ボランティアの消防団が夕刻に「火の用心」と呼び掛けながら警鐘を鳴らして見回る姿は、小欄の住むまちで年末の風物詩となっている。今年に入っても続いているので聞くと、各地で頻発する火災を教訓に、地域防…

2026年1月22日[1面]

回転窓/大寒の守り手、ご安全に

 沖縄県本部町の八重岳で今年も「もとぶ八重岳桜まつり」が17日に始まった。日本で一番早い桜まつりと言われ、48回目を迎えた▼鮮やかなピンクの花が小さな釣り鐘状に咲くカンヒザクラの並木が山頂手前まで伸び…

2026年1月21日[1面]

回転窓/光と影

 米スポーツ経済メディアが算出した2025年のアスリート副収入番付で、大谷翔平選手が推定1億ドルで1位に輝いた。名実ともにスポーツ界を代表する存在といえよう▼「光が多いところは影も強くなる」。ドイツの…

2026年1月20日[1面]

回転窓/記者の呼吸

 言語化は記者にとって呼吸に等しい。事実を吸い込み、問いを混ぜ、文章として吐き出す。この工程を省いた記事は、整っていても生きていない。必要な能力は語彙(ごい)力でもSNS耐性でもない。疑問を感じて踏み…

2026年1月19日[1面]

回転窓/長工師ファン・ドールンの功績

 明治時代に内務省土木局「長工師」の肩書を持つ外国人技術者がいたのをご存じだろうか。オランダ人のファン・ドールンがこれに任じられ、日本三大疎水の一つ「安積(あさか)疏水」整備などに貢献する▼優れた低水…

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