東京ガスネットワーク(東京都港区、棚澤聡社長)がガス管の維持管理・点検業務の高度化を推し進めている。管路にある複数の曲管部もスムーズに通過できる自走ロボットカメラを開発中。AIを使った画像劣化診断も実用化を目指しており、業務に必要なコストや時間の削減につなげる。9日に開いた説明会で今井朋男取締役兼常務執行役員は「新しい技術をどんどんいれていく体制をつくりたい」との考えを示した。
自走ロボットカメラは東京大学、早稲田大学と共同開発している。口径50ミリのガス管で使う想定。現行はケーブルカメラを使って点検しているが、管が複数の箇所で曲がっている場合は通過が難しかった。
ロボットには全長30メートルの配管が往復できる機能を持たせる。現在、往路の30メートルは走破した。復路はロボットの後部につなげているケーブルの引っかかりなどからストップするケースもあるという。補助ロボットを曲管部に取り付けるなど対策を検討している。将来的にはロボット操作をAIに任せる考えだ。
AIによる画像劣化診断は、橋梁に架かるガス管(架管)の点検業務に採用する。過去の点検画像を読み込ませ、部材や劣化の種類を判定させる。実装できればほかの設備への展開も視野に入れている。
AIに読み込ませる架管画像の撮影にはドローンを使う計画だ。従来は人が船に乗って目視で確認していた。ドローンを使うことで準備を省力化できる。船の上からでは見ることができない部分も確認可能となる。
ドローン点検は東京電力パワーグリッド(東京都千代田区、金子禎則社長)、NTT東日本(東京都新宿区、澁谷直樹社長)と連携。3社で同時点検を行う。画像診断とドローン点検の具体的な導入時期は未定だが、「それほど時間はかからない」(今井取締役兼常務執行役員)見込みだ。










