行政・団体
2025年11月5日[1面]
全建ブロック会議を振り返る・上/根強い3Kイメージ、人材確保に苦戦
全国建設業協会(全建、今井雅則会長)と都道府県建設業協会、国土交通省らによる2025年度地域懇談会・ブロック会議が、10月31日の北海道地区で全日程を終えた。各協会からは地域建設業が果たす役割を最大限発揮するため公共事業費の予算や事業量の確保を求める声が相次いだ。自然災害が激甚化する中、防災・減災の必要性も高まっている。ただ、資機材価格の上昇や人手不足、労務費の適正化など解決すべき課題が山積して…
2025年11月5日[2面]
国交省/労務費・賃金の実態把握/試行参画促進へ、受注者に丁寧に説明
国土交通省が直轄土木工事で今月中旬に開始する労務費や技能者賃金の実態を把握する試行では、受注者に日報入力や契約書の提出などの対応を求める。直接の契約関係にある元請だけでなく、下請にも契約書や技能者の賃金情報の提出に協力してもらう。試行対象工事では労務費と賃金の適正さを判断する「達成率」を算出するが、当面は何らかのインセンティブやペナルティーは設けない。国交省は試行への積極的な参画を促すため、その…
2025年11月5日[4面]
東京都は、伊豆諸島での浮体式洋上風力発電の早期実装を目指す。専門家を交え、メリットや課題などを整理。地域研究会や検討会を通じて、実現に向けた施策を検討していく。伊豆諸島沖では5海域が国の再エネ海域利用法に基づく準備区域に指定されている。都は脱炭素だけでなく、島しょ部のエネルギー地産地消にもつながるとして、長期計画「2050東京戦略」にも位置付け、実現を急ぐ。 6月に国が伊豆諸島の▽東京都大島町…
2025年11月5日[5面]
関東整備局利根川ダム統合管理/25年夏の渇水で八ッ場ダムが整備効果発揮
◇8ダム+貯水池で取水制限回避 関東地方整備局利根川ダム統合管理事務所が1級河川・吾妻川中流部にある八ツ場ダム(群馬県長野原町)を報道陣に10月24日公開した。塩谷浩所長が放流設備などを案内。2025年夏の渇水期に取水制限を回避できた要因などを説明した。 6月以降、利根川上流域の平均降雨量は例年を下回る状況にあった。観測点である栗橋地点上流の8月降雨量は98ミリと、平年の47%にとどまった。…
2025年11月4日[1面]
25年秋の叙勲/旭日中綬章に三好武夫氏/旭日小綬章は鹿内雄二氏、石川利勝氏ら
政府は2025年秋の叙勲受章者を決定し、3日付で発令した。大綬章と重光章の受章者は11日に皇居で親授式と伝達式を行う。中綬章以下の受章者は各省が伝達式を開く。国土交通省の伝達式は12日午前11時から東京都港区の東京プリンスホテルで行われる。=2面に建設・不動産関係の受章者一覧 旭日中綬章は元日本道路建設業協会会長の三好武夫氏(元日本道路執行役員社長、84)に贈られた。旭日小綬章は青森県建設業協…
2025年11月4日[1面]
政府は2025年秋の褒章の受章者を発表した。3日付で発令した。褒章の伝達式は各省で行われ、国土交通省関係の伝達式は21日午前11時20分から東京・霞が関の同省10階共用大会議室で。=2面に建設・不動産関係の受章者一覧 産業振興など公衆の利益に貢献した人に贈る藍綬褒章は不動産協会理事長の吉田淳一氏(元三菱地所取締役兼代表執行役執行役社長、67)らが受章する。科学技術分野などで優れた業績を挙げた人…
2025年11月4日[1面]
政府経済対策の国交省施策案/国土強靱化で強い経済実現/物価高踏まえ規模確保
政府が策定する「総合経済対策」で、国土交通省関係施策の方向性が明らかになった。高市早苗首相の検討指示を踏まえ、経済対策の三つの柱のうち「危機管理投資・成長投資による強い経済の実現」の具体施策で防災・減災、国土強靱化の推進を打ち出す。与党に意見聴取を始めた段階で、国土強靱化を含む公共事業全体で規模・事業量の確保を求める声が強くある。足元の物価高への対応として労務費確保の必要性や資材価格高騰の影響を…
2025年11月4日[2面]
国交省がシステム開発へ/外国人技能者、CCUSで適正就労確認
国土交通省は、建設現場での外国人技能者の適正な就労を促すため、建設キャリアアップシステム(CCUS)のカードタッチで外国人技能者の在留資格や在留期間をチェック可能とするシステムの開発に乗り出す。システム運用により現場での受け入れ手続きを円滑化し、外国人技能者の就業履歴をCCUSに着実に蓄積する環境をつくる。建設業で就労する外国人材の適正な評価・処遇と、中長期的なキャリア形成につなげる考えだ。 …
2025年11月4日[9面]
広島市/広島城復元検討会議開く/天守群の復元図を提示、工事費は最大194億円
広島市は10月30日、老朽化した広島城天守の復元に関する検討会議(座長・三浦正幸広島大学名誉教授)を開き、小天守を含む天守群の復元図を示した。小天守はかつて大天守の東と南にあったが、明治期に取り壊されており、指図や絵図に加え、古写真を解析して寸法などを検討した。工事費は東側から資材を搬入する場合が178億2000万円(税込み)、北側の堀を横断する場合が194億7000万円(同)と試算。設計などを…
2025年11月4日[10面]
国交省/遠隔施工技術でウクライナ復興に協力/キーウ工科大でデモ、実用化へ
国土交通省は、ロシアによる侵攻が続くウクライナへの復興支援に力を入れている。10月、がれき処理への活用が見込まれる遠隔施工技術のデモンストレーションをキーウ工科大学(ウクライナ・キーウ)で実施。技術の有用性を確認した。引き続き、実用化に向けた取り組みを進める。今後は、道路や橋梁、上下水道、住宅の再建など、遠隔施工技術にとどまらない復興支援に裾野を広げる方針だ。 デモンストレーションは、システム…