技術・商品
2025年10月3日[3面]
大成建設/瞬時に測位情報3D表示する新システム開発/正確で迅速な施工管理展開
大成建設は、建設現場で取得した測位情報をリアルタイムに3D表示する新システムを開発した。自社製のGNSS(全球測位衛星システム)対応測量支援アプリと3Dモデリングソフトを連携。手作業が主だった従来方式に比べて精度と生産性を大幅に向上。迅速で正確な施工管理を実現する。今後、複数現場に試行導入し機能をさらに高める。 基幹技術は、GNSS測量機を活用するアプリ「Field Checker」だ。施工管…
2025年10月3日[3面]
東洋建設、東京大学大学院/社会連携講座を共同開設/次世代海洋建設技術を開発へ
東洋建設と東京大学大学院工学系研究科は、次世代海洋建設技術を研究開発する。1日付で東京大学大学院工学系研究科(東京都文京区本郷7の3の1)に社会連携講座を開設した。センシングやAIなど最先端技術を応用し、海洋工事・維持管理のDXを目指す。期間は2028年9月30日まで。 社会連携講座の研究開発課題は「次世代海洋建設技術の創出」。東洋建設の総合技術研究所研究統括部データサイエンス研究室と東大院工…
2025年10月2日[3面]
鹿島/無垢スギ材つなぎ合わせ1・5時間耐火/中低層S造建築物で普及めざす
鹿島は中低層S造建築物で、無垢のスギ材を使用し1・5時間耐火を実現する木質耐火被覆工法を開発した。鋼管柱を囲うように無垢のスギ材をつなぎ合わせる。耐火性能を持たせながら木目が見える外観で機能美が演出できる。9月に兵庫県姫路市で竣工した事務所ビルに初適用した。木質空間などが求められるさまざまな用途のプロジェクトに提案する。 新工法の「Tie-KaSOLID(タイカソリッド)」は、スギの大径木から…
2025年10月2日[10面]
東洋建設/CO2固定化実証実験始動/衣浦3号地最終処分場で、事業スキーム構築へ
東洋建設は9月30日、愛知県武豊町の海面最終処分場で、場内にたまった水(保有水)に二酸化炭素(CO2)を固定化する実証実験を開始した。アルカリ性の保有水にCO2が溶けやすい性質を利用する。水温や水素イオン指数(pH)など季節によって溶解量や溶解速度が変動するため、実験を通じ保有水のpHと溶解速度の関係を把握する。併せて溶解速度を速める方法も検証する。2カ年で実証実験を進め、CO2固定化の事業スキ…
2025年10月1日[3面]
鉄建建設ら/鉄塔基礎向け機械式深礎工法を試験施工/双腕機械で破砕と積み込みなど
鉄建建設と東北電力ネットワークは9月30日、送電鉄塔の基礎工事向け機械式深礎工法の試験施工を宮城県大郷町内で行った。送配電会社や送電工事の施工会社などを招き実施。バケットとブレーカーを備えた双腕型掘削装置などによる掘削や排土、裏込め注入の作業状況を確認した。施工は同工法の機械管理などを行うジェイテック(東京都千代田区、三宅信次社長)が担当した。2026年春にも採用を予定している。 硬質地盤・山…
2025年9月30日[3面]
大成建設/シールド工事に脱炭素型裏込め注入材/CO2排出量を最大110%削減
大成建設は、シールドトンネル工事に使用する脱炭素型の裏込め注入材を開発した。独自技術の環境配慮コンクリートを応用。多様なニーズに合わせて4タイプをラインアップした。材料製造時の二酸化炭素(CO2)排出量が従来と比べ60~110%削減できる。既存の設備や施工プロセスのまま現場に導入可能。10月に名古屋市内で初適用する。別工事への導入も検討していく。 環境配慮コンクリート「T-eConcrete」…
2025年9月29日[3面]
鉄建建設/山岳トンネル遠隔監視にAI活用/切羽危険エリア侵入で警報
鉄建建設は26日、AIを活用した山岳トンネル工事向け遠隔監視システムを開発したと発表した。AIの画像解析技術で作業工程をリアルタイムに管理。工程管理の効率化と生産プロセスの可視化でマネジメントの質を…
2025年9月26日[3面]
大成建設/カーボンリサイクル・コンクリで外壁部材/国内初の1時間耐火認定取得
大成建設は、自社開発のカーボンリサイクル・コンクリートを用いた建築物のカーテンウオール(外壁部材)を開発した。工場生産で大量の二酸化炭素(CO2)を排出するセメントを全く使わずにカーテンウオールを製…
2025年9月25日[3面]
大林組/建物CO2排出量予測システムを拡張/WLC予測可能に
大林組は、建物の二酸化炭素(CO2)排出量を予測するシステムを機能拡張した。資材製造から施工段階までだった予測の対象範囲を広げ、新たに施工後の使用・運用や維持保全・更新、解体に至るホール・ライフ・カ…
2025年9月24日[3面]
大成建設はダム建設現場で、建設機械3機種の協調運転による完全無人化施工を実現した。自動運転と遠隔操作による複数の自動運転建機を組み合わせる協調運転制御システム「T-iCraft」を導入し、狭隘(きょ…