技術・商品
2025年9月16日[3面]
日比谷総合設備/DC液冷技術の研究に注力/NTTデータら8社と連携
データセンター(DC)の機器類を液体で冷やす「液冷方式」の普及を見据え、日比谷総合設備が研究に力を入れている。2024年11月に同社技術研究所(千葉県野田市)内に、NTTデータと共同で検証施設を開設して設備メーカーとも連携。液冷技術の課題を洗い出し、解決策を探る場として活用している。技術研究所の高橋慎一所長は「データセンターの日比谷と言われるべく設備技術を蓄積したい」と意気込む。 検証には▽N…
2025年9月12日[3面]
日本道路、出光興産/茨城県鹿嶋市でCO2固定化アスファルト実証/国内一般道初
日本道路と出光興産は、茨城県鹿嶋市の市道0201号線に、二酸化炭素(CO2)を固定化した合成炭酸カルシウム配合のアスファルト「カルカーボ」を舗装したと11日に発表した。性能検証が目的で、国内の一般道路として初の試みという。老朽化で亀裂や凹凸が見られる一部区間(約400平方メートル)の半分をカルカーボ配合のアスファルト舗装材、残りを通常の舗装材で施工。舗装材には約1トンのカルカーボで約200キロの…
2025年9月11日[3面]
竹中工務店/外壁タイル簡易判定技術を普及拡大へ/「AIを使った建築の社会貢献」
外壁タイルの浮きをAIで簡易に調査・判定できる竹中工務店の技術が、日本自動認識システム協会主催の「自動認識システム大賞」で最優秀の大賞に選ばれた。ドローンで撮影した外壁の赤外線画像を高精度に自動処理でき、誰が判定しても同じ結果が出る。 ◇業界初の自動認識システム大賞受賞 開発を先導したのは東京本店の深沢茂臣作業所長。作業の省人化や低コストなど技術の優位性を改めて強調する。実績を重ねてきた民間…
2025年9月10日[3面]
鹿島は、現場状況の3Dモデルをリアルタイムに更新・確認できるシステムを開発した。現場が見通せる位置に複数のカメラとLiDAR(ライダー)をセットで設置。同時撮影で取得した画像データと点群テータをクラウドサーバーで合成し、色付きの3Dモデルを作成する。事務所にいながらリアルタイムに寸法や重機作業の範囲などが確認できる。 新システムは「リアルタイム3Dスキャン」として、日立産業制御ソリューションズ…
2025年9月10日[3面]
東洋建設/洋上風力ケーブル埋設技術を実海域で実証/高圧水使いコスト低減
東洋建設が洋上風力発電の建設コストを抑える方策として、今夏に「ウオータージェット式海底ケーブル埋設技術」を実海域で実証した。高圧の水を噴射して海底に溝を掘り、ケーブルを埋設する。2026年の完成に向け建造中の自航式ケーブル敷設船と新型埋設機でウオータージェット式の導入を見据え、施工技術の検証を重ねる。 9日に実証実験で使ったケーブル敷設台船と海中埋設機を報道機関に公開した。実証事業は新エネルギ…
2025年9月8日[3面]
いであ/ダム流水管理支援システムを開発、AIがダム管理者を支援
いであがAIを使ってダム管理者の経験値を反映させる流水管理支援システムを開発した。災害時などの流入量把握だけでなく、放流操作によるダム湖や下流河川の水位変化、流量増加に伴う発電量の変動などを数値化。…
2025年9月8日[3面]
竹中工務店はJR西日本などと共創し、鉄道の廃レールを活用した「ルーレベンチ」をJR大阪環状線・弁天町駅(大阪市港区波除3)に設置した。金属3Dプリンターで製作。長さ6・2メートル、幅1・5メートルの…
2025年9月5日[3面]
前田建設/山岳トンネル現場に安全性・生産性向上技術相次ぎ導入、時間短縮などで効果
前田建設が山岳トンネル現場で、安全性や生産性を高めるさまざまな技術を相次ぎ導入している。支保工の建て込みを全て自動化するロボットを開発。4現場に本格適用し、作業員の切羽直下への立ち入りをなくした。ロ…
2025年9月4日[3面]
戸田建設/高速道路の床版取り換え工法、幅員方向分割施工に適用/車線規制を減少
戸田建設は、高速道路の床版取り換えで独自の継ぎ手構造を使って床版を接合する「すいすいC&T工法」の適用範囲を広げた。道路の片側を通行させながら工事を行う「幅員方向分割施工」に対応。幅員方向に床版を分…
2025年9月3日[3面]
大成建設/地震後の建物構造健全性を加速度センサー一つで簡易判定
大成建設は、建物上層部に設置した一つの加速度センサーだけで、地震発生後の構造が健全かどうか簡易判定できるシステムを開発した。構造健全性モニタリングシステム「測震ナビ」のメニューを拡充。複数の超小型セ…