技術・商品
2025年6月30日[3面]
戸田建設/トンネル全体の電波遮断で坑内の無線起爆可能に、発破作業の安全性向上
戸田建設はトンネル工事の効率化に向け、坑内全体で電波を遮断した「電波暗室」化し、無線で発破できるシステムを確立した。地盤内を通過しない特性を持つ「UHF帯電波」や、防音扉を組み合わせて活用。坑外の通信機器への影響を防ぐことで、作業員が切羽から離れて無線で起爆できるようにした。 坑口付近に設置した防音扉にアースを取り付け、坑内外の電波を遮断。起爆装置の信号の受発信には、地盤内を通過しないUHF帯…
2025年6月27日[3面]
三菱地所レジ、長谷工コーポ/マンション外装に高耐久部材、大規模修繕周期6年延長
三菱地所レジデンスは長谷工コーポレーションと連携し、マンションの大規模修繕工事の周期を12年から18年に延ばす新たなスキームを構築した。外装に耐久性の高い部材を採用し、適切な補修を行うことで、足場を架ける大規模工事を減らす。40年間の修繕積立金は総額ベースで4~9%減らせる見込みで、住宅購入者の経済負担を軽減できる。 長谷工コーポの標準仕様のシート防水を採用する。軟質塩化ビニル樹脂製のシートを…
2025年6月26日[3面]
飛島建設ら/新幹線トンネルの路盤鉄筋コンクリ施工を機械化、作業員数3分の1に
飛島建設らは新幹線のトンネル工事で、路盤鉄筋コンクリートの打ち込みから締め固めまで一連の作業を機械化する新たな技術を開発した。打設作業に路鉄用ディストリビュータを使い、作業員数を従来の3分の1程度に減らしつつ、同等の施工量を確保できる。連続して打設できるポンプも導入し、コンクリートの品質を高める。既に北海道新幹線の2件の現場に導入した。 北斗工業(神奈川県横須賀市、山口次郎社長)、山陽ウエス商…
2025年6月24日[3面]
戸田建設/山岳トンネル工事の面木に凹凸でモルタル発見容易に、供用後の剥落防止
戸田建設は山岳トンネル工事の安全性向上に向け、表面に凹凸を設けた面木「TA面木」を開発した。覆工コンクリートの目地部に付着するモルタルを発見しやすくし、トンネル供用後のモルタル片の剥落を防ぐ。既に実…
2025年6月23日[3面]
鹿島/自動化施工システムで盛り土作業の自動化実現、造成工事の生産性向上へ
鹿島は20日、建設機械の自動運転システム「A4CSEL(クワッドアクセル)」で土砂の積み込みから運搬、敷きならし、転圧まで一連の盛り土作業の自動化に成功したと発表した。ブルドーザーと振動ローラーに加…
2025年6月20日[3面]
三機工業/産業空調分野の技術・製品開発に注力、極低湿度環境試験室構築など
三機工業が神奈川県大和市の研修・研究施設「三機テクノセンター」で、産業空調分野の技術・製品開発に力を入れている。実験施設として「極低湿度環境試験室」を新設し、5月に本格運用を開始。製品では既存のクリ…
2025年6月20日[3面]
オートデスク/BIMソフトウェアに構造系免制震装置と既製杭のファミリ追加
オートデスク(東京都港区、中西智行社長)はBIMソフトウエア「Autodesk Revit」向けの新たな構造用ファミリ(部品データ)として、構造系の免制震装置と既製杭を整備した。制震建物や既製杭の設…
2025年6月18日[3面]
大成建設ら/医薬品製造施設内の防虫システム構築/温湿度調整で生存困難に
大成建設とアース環境サービス(東京都中央区、田渕徹社長)は医薬品製造施設内の防虫対策として、空調設備による温度と湿度の調整で虫の発生や定着を抑制するシステムを開発した。クリーンルームなど生産エリア周…
2025年6月17日[3面]
八千代エンジ/設計・照査支援アプリ開発/AI活用し図版管理自動化
八千代エンジニヤリングは、AIを活用して設計や照査をサポートするアプリを開発した。コアコンセプト・テクノロジー(東京都豊島区、金子武史社長)の協力を得てシステム開発したアプリ「TERNO(テルノ)」…
2025年6月16日[3面]
大林組ら/ペロブスカイト太陽電池をファスナーで取り外し容易に、技研で実証開始
大林組とアイシンはペロブスカイト太陽電池の早期実用化に向け、東京都清瀬市にある大林組技術研究所本館で実証実験を始めた。大林組は電池交換が容易なファスナーを用いた取り外し式工法を開発。アイシンのペロブ…