技術・商品
2025年9月8日[3面]
いであ/ダム流水管理支援システムを開発、AIがダム管理者を支援
いであがAIを使ってダム管理者の経験値を反映させる流水管理支援システムを開発した。災害時などの流入量把握だけでなく、放流操作によるダム湖や下流河川の水位変化、流量増加に伴う発電量の変動などを数値化。洪水被害を最小限に抑え込んだり水力発電量を最大化したりするなど、最適な流水管理ができるようにする。ダム管理事務所1カ所でシステムを試行中。内容を精査して本格運用につなげる。 「ダム流水管理支援システ…
2025年9月8日[3面]
竹中工務店はJR西日本などと共創し、鉄道の廃レールを活用した「ルーレベンチ」をJR大阪環状線・弁天町駅(大阪市港区波除3)に設置した。金属3Dプリンターで製作。長さ6・2メートル、幅1・5メートルのサイズで、屋外公共空間に設置した金属3Dプリント製品で国内最大級になる。廃材を新しい価値ある製品に生まれ変わらせる“アップサイクル”の取り組みだ。 フレームに役目を終えたレールを溶解・成形して作った…
2025年9月5日[3面]
前田建設/山岳トンネル現場に安全性・生産性向上技術相次ぎ導入、時間短縮などで効果
前田建設が山岳トンネル現場で、安全性や生産性を高めるさまざまな技術を相次ぎ導入している。支保工の建て込みを全て自動化するロボットを開発。4現場に本格適用し、作業員の切羽直下への立ち入りをなくした。ロックボルト打設に機械化施工を取り入れ、作業時間を短縮するとともに省人化にもつなげている。最適な発破パターンと適正な火薬装填量を自動作成するシステムを導入。余分な掘削量の低減を実現した。 上半支保工と…
2025年9月4日[3面]
戸田建設/高速道路の床版取り換え工法、幅員方向分割施工に適用/車線規制を減少
戸田建設は、高速道路の床版取り換えで独自の継ぎ手構造を使って床版を接合する「すいすいC&T工法」の適用範囲を広げた。道路の片側を通行させながら工事を行う「幅員方向分割施工」に対応。幅員方向に床版を分割し、施工エリアを工事車線に限定。車線規制を減らして渋滞緩和につなげる。接合部の構造については走行試験で性能を確認している。 同工法はプレキャスト(PCa)床版の縁に「C型」と「T型」の金具を取り付…
2025年9月3日[3面]
大成建設/地震後の建物構造健全性を加速度センサー一つで簡易判定
大成建設は、建物上層部に設置した一つの加速度センサーだけで、地震発生後の構造が健全かどうか簡易判定できるシステムを開発した。構造健全性モニタリングシステム「測震ナビ」のメニューを拡充。複数の超小型セ…
2025年9月2日[3面]
鴻池組ら/AI×ARでスリーブ検査を大幅効率化/支援システムを開発
鴻池組はSRC造の建物で、配管・配線を通すため壁や床に設けるスリーブ(貫通孔)の検査を効率化する新システムを開発した。AIとAR(拡張現実)を組み合わせ、スマートフォンやタブレット端末でスリーブを撮…
2025年9月1日[3面]
三井住友建設/トンネル鋼製支保工を省力化、目標設置位置をモニターに投影
三井住友建設は、山岳トンネルの鋼製支保工を省力化する技術を開発した。360度カメラや3D点群データを投影するナビゲーションモニターなどを活用し、エレクター付き吹き付け機の配置や鋼製支保工の建て込み、…
2025年9月1日[11面]
産総研、福岡市水道局/水道管腐食度推定システム、全国初の市街地実証へ
産業技術総合研究所(産総研)と福岡市水道局は、水道管を腐食させるリスクが高い地下の土壌状況を非破壊で測定する「水道管腐食度推定システム」の実証実験を1日に開始する。多大な労力と時間がかかる掘削調査を…
2025年8月28日[3面]
飛島建設は建設機械の稼働状況を可視化し、二酸化炭素(CO2)排出量を高精度で自動算出するシステムを開発した。重機のキャビンなどに専用の振動センサーをマグネットで取り付け、登録済みの型式情報を選ぶだけ…
2025年8月27日[3面]
三菱電機/清水建設の建物OSと連携、空調制御を最適化/事務所ビルで実証実験
三菱電機が同社のデジタル基盤と清水建設の建物OSを連携させ、オフィスビルで空調制御を最適化する実証実験を26日に始めた。建物OSで取得した三菱電機製以外の空調機器の稼働データや温湿度といった環境デー…