技術・商品


2025年12月16日[2面]

産総研/建機の操縦室設計が容易に、デジタルツインシステム開発

 □試作品の操作データ解析、改善策を可視化□  産業技術総合研究所(産総研)は、建設機械の操縦室設計で、開発者がリアルタイムに試作品を体験しながら設計作業が行えるデジタルツインシステムを開発した。仮想空間上で操縦室内の様子を再現し、解析やシミュレーション結果を即座にフィードバックしながら、試作品の改良が可能になる。  実際に建機のアームレスト(肘置き)開発で使い、有効性を確認した。産総研では、建機…

2025年12月16日[3面]

戸田建設/建物維持・管理用ARアプリの運用開始、BIMとARマーカー連携

 戸田建設が、AR(拡張現実)アプリケーションを使った建物の維持・管理の効率化に取り組んでいる。BIMモデルと、iOS端末をつなげたARマーカーを組み合わせ、建物内の不具合などの情報を効率良く調べるアプリ「TODA-AR Viewer」を開発。本社を置くTODA BUILDING(東京都中央区、戸田ビル)の管理ツールとして活用している。開発や運用で得た知見を、BIM活用や施工分野などさまざまな領域…

2025年12月15日[3面]

大成建設、三菱電機/マイクロ波ワイヤレス給電を実証/オフィスの環境センサー送受電

 大成建設と三菱電機は、マイクロ波を使ったワイヤレス給電システムによる建物内での安全な非接触給電の実証に成功した。両社は実験で人体や建物に影響を与えず、室内の環境センサーに離れた場所から効率良く給電できることを確かめた。今後も実証を続け早期の実用化を目指す。  共同開発した「T-iPower Beam」は、最大出力200ワットのマイクロ波ワイヤレス送電装置と、建材に電波吸収体を組み込んだ建材一体型…

2025年12月12日[3面]

前田建設/風力発電の廃棄ブレード再利用し発電/超小集電技術を活用

 前田建設は、風力発電設備の廃棄ブレードを再利用して電力を生み出すプロジェクトを開始した。あらゆる自然物を媒体に、集電材(電極)を介して微小な電気を収集する「超小集電技術」を活用。茨城県取手市にあるICI総合センターで実証試験を行い、発電した電力を使って照明を点灯させ、歩道や植栽周りの夜間照明としても活用できる3ルクス程度の明るさを確認した。  発電プロジェクトは、オフグリッド・デザインコンソーシ…

2025年12月11日[3面]

飛島建設/自律四足歩行ロボ現場巡回点検システム開発/道路トンネルで動作を確認

 飛島建設は、四足歩行ロボットが自律移動で工事現場を巡回・点検するシステムを開発した。ロボットは写真や映像、3D点群データの取得、双方向の音声通信が可能。担当者は遠隔制御で高頻度な場内巡回が可能になり…

2025年12月10日[3面]

大林組/トンネル・ダム現場用火薬類をスマート管理/デジタル帳票で作成時間75%減

 大林組は、山岳トンネルやダムの建設現場で使う火薬類のデジタル帳票を開発した。ソフトウエア開発を手掛けるMetaMoJi(東京都港区、浮川和宣社長)と共同開発した施工管理アプリ「eYACHO(イーヤチ…

2025年12月9日[1面]

災害現場の切り札「スパイダー」/国総研が操縦訓練/能登でも道路啓開に威力発揮

 国土技術政策総合研究所(国総研)は1~5日、茨城県つくば市で4脚4輪走行が可能な多関節型作業機械(通称スパイダー)の操縦訓練を実施した。独立した4輪が生む高い機動力や着脱可能なアタッチメントを備え、…

2025年12月9日[3面]

清水建設/夜間工事照明影響評価システムを改良/費用対効果高い照明計画立案が可能に

 清水建設は、ダムやトンネルなどの大規模土木工事で運用している「夜間工事照明影響評価システム」を改良した。LED灯の色温度と気温条件を反映したシミュレーション機能を追加。季節や地域特性が建設地周辺の生…

2025年12月8日[3面]

NTTドコモビジネス、大林組ら/AI・ロボ活用拡大へ実証実験

 NTTドコモビジネス(旧NTTコミュニケーションズ)や大林組、東北大学、仙台市ら10者は、建設現場などをフィールドに、AI・ロボット活用の実証実験を始めた。通信環境に応じ異常検知するエッジやクラウド…

2025年12月8日[3面]

清水建設/ダムの洪水調整能力を増強/トンネル掘削機でダム堤体に削孔

 清水建設がダムの洪水調整能力を増強する工事で、山岳トンネル工事用の自由断面掘削機を使って堤体を削孔し貫通孔を設けた。放流設備を既設より低い位置に増設し、貯水位が下がっても放流でき、洪水調節容量を最大…

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