論説・コラム

回転窓/スポーツとブランド戦略 [2018年3月8日1面]

 トップアスリートが使っているシューズやウエア。市販モデルを身に付けると、それだけで憧れていた選手に近づけたような気分になる▼一流選手ともなればサプライヤー契約を結ぶためには数億円、数十億円の金額が必要といわれる。それでも契約を勝ち取るためにさまざまな企業がしのぎを削るのは、選手の活躍が商品や企業のブランド価値を飛躍的に高め、経営に好影響を与えることが背景にある▼2011年からプロテニスプレーヤー...続きを読む

回転窓/温暖化の危機高まる [2018年3月7日1面]

 今月初め、地球温暖化の影響がここまで深刻化しているのかと考えてしまうニュースが報じられた。北極の平均気温が2月に例年を20度以上も上回り、観測史上最も高かったという▼米カリフォルニア大学の研究者が分析した。〈地球温暖化で海氷が十分に大きくならず、海面から熱が放出されたことが影響したとみている〉と米紙ワシントン・ポストの報道内容を共同通信が配信している▼平均気温の大幅な上昇が具体的にどのような影響...続きを読む

シリーズ・国のかたちを考える2018/国際連合大学上級副学長・沖大幹氏 [2018年3月6日1面]

 ◇快適で安全な未来への覚悟

 日本は人口減少社会となり、国家予算も逼迫(ひっぱく)している。そうした中で、戦略的な計画に基づいてインフラの整備と維持・更新を進めていかなければならない。インフラを現在の規模ですべて維持するのは難しい。このままだとインフラやエネルギー、通信、教育などの水準を保てなくなる地域が出てくるだろう。30年、40年後には別の地域に人を誘導するといったようなことも考えていか...続きを読む

回転窓/多角的な思考を [2018年3月6日1面]

 「サラリーマン的な(無難な)発想が日本の建築をつまらなくしている。そもそも建築設計はリスクを負わなければいけない仕事だ」-。先月、建築家の隈研吾氏にインタビューする機会があり、現在の建築界に対する思いをうかがった▼横並びを好みリスクを忌避する多くの日本人の姿勢が建築界、ひいては国全体の閉塞(へいそく)を生んでいるというのが隈氏の考え。失敗を恐れずこれからも新たな素材を建築に取り入れ続けるとも▼伝...続きを読む

回転窓/五輪レガシーの舞台づくり [2018年3月5日1面]

 先日閉幕した平昌冬季五輪では多くの名シーンが生まれた。中でもスピードスケートの小平奈緒選手がライバルの韓国選手に見せた気遣いは多くの人たちを感動させた▼五輪には特別な有形と無形のレガシーがあると言われる。小平選手の振る舞いは、大きくてとても温かみのあるレガシーとして人々の記憶に残るに違いない▼2002年から毎年開かれている日本・ノルウェー友好記念ノルウェーフレンドシップヨットレース。実はこのレー...続きを読む

回転窓/アイデアで道を切り開く [2018年3月2日1面]

 専門工事会社に40年以上勤めたMさんは、その大半を重機オペレーターとして過ごし、ダムをはじめとする日本全国、そして海外の大規模現場も渡り歩いた経験を持つ。厳しい自然条件もさまざまな工夫で乗り越えてきた▼現場に出向くとMさんはまず、そこがどういう状況かをつぶさに見る。山奥の現場なら樹木の生え方や岩の向きなども観察。そこからどう施工するかを熟考していると気付かなかったアイデアが浮かんでくるそうだ▼そ...続きを読む

回転窓/これからの競争 [2018年3月1日1面]

 近所の不動産屋で親子連れを見かける機会が増えてきた。1人暮らしの家を探しているのだろう。3月に入り、進学や就職、転勤などに伴う大移動が本格化する▼だが、今年の引っ越しは例年になく大変と聞く。背景にあるのはドライバー不足。費用は高騰し、希望日程での引っ越しが難しいケースも出てきそうだ。建設業と同様、業務の平準化問題が重くのしかかる。年度ベースに人事異動を行う組織は多く、入学時期をずらすことも難しい...続きを読む

回転窓/土木界のデミーとマツ [2018年2月28日1面]

 かつて俳優の国広富之さんと歌手の松崎しげるさんが刑事に扮(ふん)して人気を博したテレビドラマがある。型にはまらない活躍ぶりが魅力の2人をどこか連想させてくれる名コンビが土木界に誕生したのをご存じだろうか▼「噂の土木応援チーム デミーとマツ」。土木の役割や大切さを市民に広く知ってもらおうと長崎大学大学院工学研究科に勤務する出水享さん(愛称・デミー)と共同技術コンサルタント福岡支店長の松永昭吾さん(...続きを読む

回転窓/必要なのは適応力 [2018年2月27日1面]

 「生き残る種とは最も強いものではない、最も知的なものでもない。それは変化に最もよく適応したものである」▼建設コンサルタントの長大が社員に配布した「ライフスタイルハンドブック」の巻頭は、英国の自然科学者チャールズ・ダーウィンの著書「種の起源」に残した言葉から始まる▼働き方改革の一環で多様な制度をそろえても、社内にどう浸透させるかに頭を悩ます企業は多い。長大のハンドブックは「分かりやすく、見やすく」...続きを読む

シリーズ・国のかたちを考える2018/自民党政務調査会長・岸田文雄氏 [2018年2月27日1面]

 ◇経済もインフラも一流に
 先人たちが国づくりに努力してきたものの、現状を見る限り、日本のインフラは残念ながら世界水準で一流といえる状況にはないと思っている。外務大臣として延べ九十数カ国を訪れたが、日本の経済規模から考えた場合、空港、高速道路、都市などに物足りなさを感じてきた。
 地球温暖化の進展に伴う集中豪雨の頻発など、異常気象に対応しなければならない。防災の視点から、国民の命や暮らしを守...続きを読む

回転窓/出来映えにもこだわる仕事に感謝 [2018年2月26日1面]

 〈橋梁のジョイント部やマンホールの位置などを事前に確認〉〈地吹雪時には細心の注意を〉…。重機による排除雪作業のポイントを日本建設機械化協会(現日本建設機械施工協会)発行の「経験者から学ぶ除雪車の運転操作上達のかんどころ」から引いた▼道の隅々まで熟知していないと路面や重機を傷つけたり、車線にはみ出して事故につながったりする。排除した雪が通行を妨げてもいけない。作業に当たる建設会社の苦労はいかばかり...続きを読む

回転窓/誠意が信用を育む [2018年2月23日1面]

 企業の信用力とは何かを考えるとき、1979年に亡くなった陶芸家八木一夫とある百貨店の個展開催を巡るエピソードを思い出す▼八木が東京の百貨店から個展を依頼されたのは60年代。土を素材としたオブジェ風のインテリアアートが注目を集め、作品の人気は高まるばかりのころだった。再三の開催要請を断っていたと、没後25年回顧展の後書きにある▼当初は売れなくなれば個展をやめる、作家を育てる姿勢がないと批判。ただ責...続きを読む

回転窓/「働き方改革」の最適解 [2018年2月22日1面]

 働く場所や時間などを社員が自由に選べる-。こんな「Work from Anywhere and Anytime(WAA)」がいつでもどこでも好きなように働くことを認めるユニークな制度として注目を集めている▼16年7月にWAAを導入した日用品大手のユニリーバ・ジャパン。上司に申請すれば理由を問わず、自宅やカフェ、図書館など会社以外の場所で勤務できる。大半の社員がWAAを活用し、ワーク・ライフ・バラ...続きを読む

回転窓/神秘の巨大地下空間 [2018年2月21日1面]

 先週末に宇都宮市を訪れ、目当ての資料館をようやく見学できた。栃木県の名産「大谷石」の地下採掘場跡を公開している「大谷資料館」である。話題の資料館と知りつつなかなか行く機会がなかった▼地下30メートルに広がる神秘の巨大空間へ-。パンフレットには、興味をかき立てるそんな文言が。この言葉にふさわしい見応えのある資料館で、江戸時代に本格的に始まった採掘の歴史を教えられた▼建築材料としての大谷石は旧帝国ホ...続きを読む

回転窓/旅の効用 [2018年2月20日1面]

 旅をすることの目的は? 名所旧跡、温泉、グルメ、レジャー…。人それぞれ、その時々によるだろうが、旅の後、訪ねた国や土地、そこに暮らす人たちに親近感を持つようになることは、意識するしないにかかわらず、旅の大きな効用の一つといえるのではないか▼旅した土地がテレビなどで紹介されればつい目が行くし、大きな災害にでも見舞われれば、身内のことのように心配になる。その国の選手がオリンピックに出場すれば応援した...続きを読む
建設業で本当にあった59話の心温まる物語
およそ500万人が働く建設業界。それぞれ...続きを読む
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